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貯蓄率の理想は何%?手取り別の目安と年代別の傾向解説【2026年版】

2026年09月29日 公開

貯蓄率の理想と平均を年代別に解説|いくら貯めればいい?コツと方法も紹介【2026年版】

「みんなどのくらい貯金しているんだろう?自分の貯蓄額って少ないのかな……」

そんな疑問を持ったことはないでしょうか。総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、二人以上の世帯の平均貯蓄現在高は2,059万円と、比較可能な2002年以降で最多を更新しました。一方で、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査では、二人以上世帯の金融資産の中央値は720万円と、平均値との差が大きく開いています。

この記事では、貯蓄率の理想と平均を年代別データをもとに解説し、無理なくコツコツ貯めるための方法とコツを紹介します。


この記事のアドバイザー

記事監修アドバイザー認定済み 芳恵 芳恵(よしえ)外資系保険会社で8年以上の経験を通し、1000名以上のお客様のライフプランや資産運用をサポートしてまいりました。あなたの大切な「今」と「未来」の生活を豊かにするための「お金の新習慣」。その一歩を、一緒に踏み出してみませんか。2級ファイナンシャル・プランニング技能士得意分野: 資産運用・生命保険


貯蓄率の「平均」と「中央値」の違いを知ろう

貯蓄に関するデータを読むとき、まず「平均値」と「中央値」の違いを理解しておくことが大切です。

平均値は全世帯の貯蓄額を合計して世帯数で割った金額です。一部の高資産世帯が全体の数値を大きく引き上げるため、実態より高く見える傾向があります。一方、中央値は全世帯を貯蓄額の順に並べたときのちょうど真ん中の金額で、より「ふつうの世帯」の実態に近い数字です。

J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」によると、金融資産保有額の平均値は1,940万円に対し、中央値は720万円です。この差は約1,220万円にもなります。「平均2,000万円近くある」と聞いて焦る必要はなく、中央値の720万円を一つの参考値として考えると、より現実的な計画が立てやすくなります。

単身世帯でも同様の傾向があります。同調査の単身世帯版によると、金融資産保有額の平均値は919万円ですが、中央値は130万円と大きく開いています。


貯蓄率の目安はどのくらい?理想と一般的な水準

「手取り収入の何割を貯蓄に回せばいいのか」は、多くの人が気になるポイントです。一般的な目安として、手取り収入の10〜20%を貯蓄に回すことが理想とされています。この割合を意識して毎月の家計を組み立てることが、長期的な資産形成の土台になります。

J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」によると、二人以上世帯の手取り収入(年収ベース)の平均値は609万円、中央値は500万円です。単身世帯では手取り収入の平均値は274万円、中央値は220万円となっています。

仮に手取り月収30万円の世帯が15%を貯蓄に回す場合、毎月4万5,000円の貯蓄になります。年間では54万円です。これを10年間続ければ、単純計算で540万円に増えます(運用益は含まない)。

ライフステージによって理想の貯蓄率は変わります。独身時代や子どもの教育費がかかる前の期間は「貯め時」とも言われ、この時期に貯蓄率を高めておくことが、将来の家計の安定につながります。


年代別の貯蓄傾向

年代別のデータを見ると、貯蓄額は年齢とともに増加する傾向があります。ただし、ライフイベントによって一時的に減少することもあります。

20代の貯蓄の傾向

20代は社会人としてのスタート時期です。収入がまだ少ない一方で、生活費・保険料・交際費などの支出が積み重なります。この時期は「貯蓄の習慣をつくること」が最大の目標です。

J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年(単身世帯調査)」によると、単身世帯全体の手取り収入の中央値は220万円です。20代はこれより低い年収水準の人も多く、まずは毎月の収入から少額でも先取り貯蓄を始めることが大切です。

20代の資産形成、何から始める?貯蓄・投資の基本と実践ステップでは、20代が取り組むべき具体的なステップを詳しく解説しています。

30代の貯蓄の傾向

30代は結婚・住宅購入・子どもの誕生など、大きな支出イベントが重なりやすい時期です。収入は上がる一方で、教育費や住宅ローンの返済が始まる世帯も多く、貯蓄に回せる金額が圧迫されることがあります。結婚を機に家計を二人で管理するようになると、支出の把握がより重要になります。

この時期は支出の管理が特に重要です。固定費(保険料・通信費など)を見直し、毎月の貯蓄額を確保する仕組みをつくることが理想的です。

共働き夫婦の平均貯金額はいくら?年代別の目安と家計管理のコツでは、夫婦世帯の家計管理について詳しく解説しています。

40代の貯蓄の傾向

40代は収入がピークを迎える時期ですが、同時に教育費が本格化する世帯も多くなります。特に子どもが中学・高校・大学へと進学するにつれて教育費の負担が増し、貯蓄に回せる割合が一時的に低下することもあります。

40代は老後資金の準備を意識し始める時期でもあります。年金だけでは不足する可能性を考え、貯蓄と資産形成の両輪で備えることが大切です。

50代の貯蓄の傾向

50代は子どもの独立や教育費の終了により、貯蓄余力が高まりやすい時期です。60歳の定年退職に向けて、老後資金を集中的に積み上げる「ラストスパート」の期間とも言えます。

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、二人以上の世帯全体の平均貯蓄現在高は2,059万円、年収との比較では貯蓄年収比が302.3%に達しています。50代の世帯がこの水準に近づくには、40代後半から意識的に貯蓄を加速させることが重要です。


貯蓄額の計算例:手取り収入別のシミュレーション

実際にどのくらい貯蓄できるのかを、手取り収入別に計算してみましょう。なお、以下はいずれも運用なしの単純積み上げです。実際には金利のつく預金や投資を活用することで、同じ貯蓄率でも将来の資産額は変わってきます。

計算例①:手取り月収25万円・貯蓄率15%の場合

項目金額
手取り月収25万円
貯蓄額(15%)3万7,500円/月
年間貯蓄額45万円
10年間の合計450万円
20年間の合計900万円

計算例②:手取り月収40万円・貯蓄率20%の場合

項目金額
手取り月収40万円
貯蓄額(20%)8万円/月
年間貯蓄額96万円
10年間の合計960万円
20年間の合計1,920万円

貯蓄率を5%引き上げるだけでも、長い期間にわたって積み重ねると最終的な資産額に大きな差が生まれます。小さな割合の変化が、将来の選択肢を広げることを覚えておいてください。


貯蓄を増やすための方法とコツ

貯蓄を無理なく続けるには、仕組みを整えることが大切です。以下に、実践しやすい方法を紹介します。

先取り貯蓄で「残ったら貯める」をやめる

貯蓄が続かない最大の原因は「使った残りを貯めようとすること」です。給料が入ったらすぐに貯蓄分を別口座に移す「先取り貯蓄」が、最も効果的な方法の一つです。

毎月の支出を管理するより、最初から貯蓄分を「なかったもの」として扱うことで、自然に生活費の範囲内で暮らす習慣がつきます。先取り貯蓄の割合は最初から高くする必要はなく、手取りの5〜10%から始めて徐々に引き上げていくのがコツです。

固定費の見直しで毎月の貯蓄余力を増やす

家賃・保険料・通信費などの固定費は、一度見直すだけで毎月の支出を継続的に削減できます。特に保険は、加入したまま内容を確認していない人が多く、見直しによって保険料を抑えられるケースがあります。注意したいのは、保障内容を落としすぎると万一のときに困る点です。削減と保障のバランスを確認しながら進めましょう。

保険の見直しで毎月5,000円の保険料を削減できれば、年間6万円が貯蓄に回せます。10年間では60万円の差になります。

貯蓄と投資のバランスを考える

第一ライフ資産運用経済研究所の資金循環統計分析(2025年10〜12月期)によると、2025年12月末の家計の金融資産残高は2,350.9兆円と過去最高水準を更新し、家計資産に占める現預金比率は48.5%まで低下しています。「貯蓄から投資へ」のシフトが着々と進んでいます。

ただし、投資を始める前に生活防衛資金(生活費の3〜6か月分)を現金で確保しておくことが重要です。生活費の目安として、総務省「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果」によると、二人以上の世帯の消費支出は月平均314,001円です。この金額を参考に、最低でも3か月分(約94万円)の生活防衛資金を手元に置いておくことが考え方の一つです。

投資については、新NISA(少額投資非課税制度)をわかりやすく解説|2024年からの変更点も参考にしてみてください。


貯蓄率が下がっている?現在の家計環境を理解する

ニッセイ基礎研究所「2025〜2027年度経済見通し(26年2月)」によると、物価上昇が実質可処分所得を圧迫し、貯蓄余力が低下する構図が続くとみられます。同研究所は2025年度の家計貯蓄率がマイナスに転じると予測しています。

また、第一ライフ資産運用経済研究所の分析(2025年)によると、2025年ごろから各所得階層で貯蓄率が低下しており、インフレによりやむなく消費せざるを得なくなっている側面があります。物価高が続く期間が長くなるほど、同じ金額を預けていても実質的な資産価値が目減りするリスクが高まります。

こうした環境だからこそ、預けているお金にできるだけ高い金利をつけることが、資産防衛の現実的な第一歩になります。お金を育てる意識を持ちながら、置き場所を見直すことが大切です。


貯蓄口座の金利も「貯め方」の一つ

同じ金額を貯めるなら、金利の高い口座を選ぶことで受け取れる利息が変わります。口座選びは地味に見えますが、長い期間で積み重なると無視できない差になります。

メガバンクの普通預金金利は年0.4%です。100万円を1年間預けた場合、税引後の利息は約3,187円になります。

Habittoの貯蓄口座は、条件なしで年0.8%(税引後0.637%)の金利が適用されます(100万円まで)。同じ100万円を1年間預けた場合、税引後の利息は6,375円です。メガバンクの普通預金と比べると、受け取れる利息は2倍になります。

比較項目メガバンク普通預金Habittoの貯蓄口座
金利(年)0.4%0.8%(条件なし)
100万円・1年の税引後利息約3,187円6,375円
条件なしなし

先取り貯蓄で毎月積み立てる口座として、金利の高い普通預金を活用することは、無理なく資産を育てる方法の一つです。

また、お金の置き場所や貯蓄と投資のバランスについて迷ったときは、Habittoのアドバイザーに相談することもできます。国家資格を持つファイナンシャルプランナーに、チャットまたはオンラインセッションで無料で相談でき、無理な勧誘は一切ありません。


よくある質問

Q. 貯蓄率の理想は何%ですか?

一般的な目安として、手取り収入の10〜20%が理想とされています。ただし、年代やライフステージによって適切な割合は異なります。独身時代や結婚前の子どもの教育費がかかる前の期間は、できるだけ高い貯蓄率を目指すことが将来の資産形成につながります。

Q. 貯蓄と貯金の違いは何ですか?

一般的に「貯金」は銀行などへの預け入れを指し、「貯蓄」はより広い概念で、預貯金に加えて有価証券や保険の積立なども含みます。この記事では主に預貯金を中心とした「貯蓄」の考え方を解説しています。

Q. 老後に向けてどのくらい貯蓄が必要ですか?

必要な老後資金は、年金の受給額や生活費の水準によって異なります。年金だけでは不足する可能性を考え、60歳までに一定の資産を積み上げておくことが大切です。具体的な金額は個人の状況によって変わるため、ファイナンシャルプランナーへの相談も選択肢の一つです。

Q. 毎月の貯蓄額の目安はいくらですか?

手取り月収の10〜20%が一般的な目安です。手取り月収25万円なら2万5,000〜5万円、手取り月収40万円なら4万〜8万円が目安になります。まずは無理のない金額から始め、習慣化することが長続きのコツです。注意したいのは、生活費を切り詰めすぎて続かなくなることです。無理のない範囲で設定することが大切です。


まとめ:貯蓄率は「平均」より「自分のペース」で考える

貯蓄のデータを見ると、平均値と中央値の差が大きく、「平均に追いつかなければ」と焦る必要はありません。J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」が示すように、金融資産の中央値は720万円であり、多くの世帯が着実に、しかし地道に資産を積み上げています。

大切なのは、自分のライフステージに合った貯蓄率を設定し、先取り貯蓄・固定費見直し・金利の高い口座の活用といった方法を組み合わせることです。結婚や出産・転職など、ライフイベントごとに貯蓄計画を見直す習慣をつけると、長い期間にわたって安定した資産形成が続けやすくなります。物価高が続く環境では、お金を「置く場所」も重要な選択肢の一つになります。

なお、J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年のポイント」によると、リスク性金融商品を保有している比率は二人以上世帯で53.9%に達しています。貯蓄だけでなく、資産全体をどう育てるかという視点も、これからの家計管理には欠かせません。貯蓄率を着実に高めながら、将来に向けて資産が増えていく仕組みを少しずつ整えていくことが、長期的な安心につながります。

家計簿のつけ方|続かない人でもムリなく貯金できる方法では、日々の家計管理をシンプルにするヒントを紹介しています。合わせて参考にしてみてください。

貯蓄を始めたいけれど、どの口座を選べばいいか迷っている方は、条件なしで年利0.8%の金利がつくHabittoの貯蓄口座も選択肢の一つです。口座開設は最短8分、スマホだけで完結できます。

お金のことで迷ったら、Habittoのアドバイザー相談も気軽にご利用ください。国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で何度でも、チャットまたはオンラインセッションで相談できます。無理な勧誘は一切ありませんので、気軽に活用してみてください。


※2026年10月1日から、0.8%(税引後0.637%)の金利は預金額100万円まで適用、それを超える預金については0.4%(税引後0.318%)、2026年11月1日からは0.5%(税引後0.398%)の金利が適用されます。表示されている金利は年利です。他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。金利は変動する場合があります。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。

※投資にはリスクが伴います。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。


参考・出典

- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果-(二人以上の世帯)」(2026年5月公表)

- 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果」(2026年2月公表)

- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」(2025年12月公表)

- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年(単身世帯調査)」(2025年12月公表)

- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年のポイント」(2025年12月公表)

- ニッセイ基礎研究所「2025〜2027年度経済見通し(26年2月)」(2026年2月公表)

- 第一ライフ資産運用経済研究所「資金循環統計(2025年10-12月期)〜過去最高の家計金融資産と低下の続く現預金比率〜」(2026年3月公表)

- 第一ライフ資産運用経済研究所「存在感を増す家計の金融収入〜なぜ実質賃金マイナスなのに消費は横ばいなのか?①〜」(2025年公表)

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