40代から始める資産運用|今からでも遅くない理由と始め方を解説
40代から始める資産運用|今からでも遅くない理由と具体的な始め方
「40代から資産運用を始めても、もう遅いんじゃないか」
そんな不安を感じている方は少なくありません。住宅ローンや教育費の支払いが続く中で、老後のことまで考える余裕がない…という声もよく聞きます。
でも、結論から言うと、40代からの資産運用は全然遅くありません。むしろ、今から始めることで20年という運用期間を確保でき、複利効果を活かした資産形成が十分に可能です。
この記事では、40代の資産状況の実態から、具体的な資産運用の始め方、そして失敗しないためのポイントまで、わかりやすく解説していきます。
40代の貯蓄額、実際どれくらい?
資産運用を始める前に、まず自分の立ち位置を把握しておきましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、40代の金融資産保有額は以下のようになっています。
40代・2人以上世帯の場合
平均値:889万円
中央値:220万円
40代・単身世帯の場合
平均値:559万円
中央値:47万円
平均値と中央値に大きな差があることに気づいたでしょうか。これは、一部の高額資産保有者が平均を引き上げているためです。より実態に近い数字は中央値のほうなので、「自分は平均に届いていない…」と落ち込む必要はありません。
実際、40代の2人以上世帯で金融資産を保有していない世帯は約26%、単身世帯では約36%という調査結果もあります。40代で貯蓄がほとんどないという方も、決して少数派ではないのです。
なぜ40代からでも資産運用は遅くないのか
40代から資産運用を始めることが遅くない理由は、主に3つあります。
1. 定年まで約20年の運用期間がある
40歳から始めれば、60歳の定年まで約20年間。この期間があれば、長期・積立・分散という投資の基本を実践するのに十分な時間です。たとえば、毎月3万円を年利3%で20年間積み立てると、元本720万円に対して約984万円まで増える計算になります(税引前)。同じ条件で50歳から10年間だと約418万円にとどまるため、10年早く始めることの効果は歴然です。
2. 収入が安定している
40代は20〜30代に比べて収入が安定し、毎月の貯蓄に回せる金額も増える傾向にあります。国税庁の調査によると、40代前半の平均年収は男性で約602万円。住宅ローンや教育費の負担はあるものの、やりくり次第で資産運用に回す資金を捻出できる世代です。
3. 金融リテラシーが身についている
社会人経験を積み、お金に関する知識も増えている40代は、投資判断を冷静に行いやすい年代でもあります。若い頃に比べてリスクを正しく理解し、無理のない範囲で資産運用に取り組むことができます。
40代の資産運用で押さえておきたい3つのポイント
資産運用を始める前に、以下の3つのポイントを確認しておきましょう。
ポイント1:生活防衛資金を確保する
投資に回す前に、まず生活費の3〜6カ月分は現金で確保しておくことが大切です。これは「生活防衛資金」と呼ばれ、病気やケガ、失業など万が一のときに備えるお金です。
この生活防衛資金は、すぐに引き出せる普通預金に預けておくのが基本。ただし、メガバンクの普通預金金利は0.3%程度なので、少しでも有利な金利の口座を選ぶと効率的です。
たとえば100万円を年利0.7%で預けると、1年間で約7,000円(税引後約5,578円)の利息がつきます。メガバンクの0.3%と比べると約2.3倍の差になるため、生活防衛資金の預け先も意識してみてください。
※100万円まで年利0.7%(税引後0.557%)、100万円を超える部分は年利0.3%(税引後0.239%)
ポイント2:投資の目的と目標金額を明確にする
「老後資金のため」「子どもの教育資金のため」など、何のために投資をするのかを明確にしましょう。目的によって、運用期間やリスク許容度、適した商品が変わってきます。
老後資金の目安は「老後の支出 − 老後の収入(年金など)」で計算できます。たとえば、月25万円の生活費で30年間暮らすと仮定すると、総額9,000万円。そこから年金受給額を差し引いた金額が、自分で準備すべき老後資金の目安になります。
ポイント3:リスク許容度を把握する
投資にはリスクがつきものです。40代の場合、「リスク資産の割合 = 100 − 年齢」という考え方が参考になります。40歳なら資産全体の60%程度をリスク資産(株式など)に、残り40%を安全資産(預金・債券など)に配分するイメージです。
ただし、これはあくまで目安。家族構成や住宅ローンの有無、収入の安定度によって最適な配分は異なります。
40代におすすめの資産運用方法
40代の資産運用で特におすすめなのは、以下の3つです。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)
2024年から始まった新NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)を合わせて、最大1,800万円まで非課税で運用できます。
40代から20年間、毎月5万円をNISAで積み立てると、元本1,200万円に対して、年利3%なら約1,640万円、年利5%なら約2,050万円になる計算です(税引前)。
2. iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、老後資金を準備するための私的年金制度です。掛け金が全額所得控除の対象になるため、節税効果が大きいのが特徴。会社員の場合、月額1.2万円〜2.3万円(勤務先の制度による)まで拠出できます。
ただし、原則60歳まで引き出せないため、教育資金など60歳前に使う予定のお金はiDeCo以外で準備する必要があります。
3. 投資信託の積立投資
投資信託は、プロのファンドマネージャーが運用してくれる金融商品です。少額から始められ、分散投資が自動的にできるため、投資初心者にも取り組みやすいのがメリット。毎月一定額を積み立てる「積立投資」なら、相場の上下に一喜一憂せず、長期的な資産形成が可能です。
| 運用方法 | 年間投資上限 | 税制優遇 | 途中引き出し |
|---|---|---|---|
| 新NISA(つみたて投資枠) | 120万円 | 運用益非課税 | 可能 |
| 新NISA(成長投資枠) | 240万円 | 運用益非課税 | 可能 |
| iDeCo | 14.4万〜27.6万円 | 掛金全額所得控除+運用益非課税 | 原則60歳まで不可 |
40代の資産運用で失敗しないために
資産運用で失敗しないためには、以下の点に気をつけましょう。
短期的な値動きに振り回されない 株式市場は日々変動します。短期的な下落で慌てて売却してしまうと、その後の回復による利益を逃してしまいます。20年という長期で考え、一時的な下落は「安く買える機会」と捉えるくらいの心構えが大切です。
分散投資を心がける 一つの商品に集中投資するのではなく、国内株式、海外株式、債券など複数の資産に分散することで、リスクを抑えられます。
定期的に見直す 年に1回程度は資産配分を見直しましょう。株式の比率が上がりすぎていたらリバランス(再配分)を行い、当初の計画に戻すことが大切です。
わからないことはプロに相談する 資産運用は人によって最適な方法が異なります。自分に合った運用方法がわからない場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのも一つの方法です。Habittoでは国家資格を持つFPに無料で相談できるので、気軽に活用してみてください。
まずは小さく始めてみよう
40代からの資産運用は、決して遅くありません。大切なのは、完璧な計画を立てようとするあまり、何も始められないでいることを避けること。
まずは月1万円からでも、NISAで積立投資を始めてみてください。慣れてきたら徐々に金額を増やしていけばいいのです。
お金のことで漠然とした不安を感じている方は、一度専門家に相談してみるのもおすすめです。Habittoでは国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で何度でも相談できます。勧誘は一切ありませんので、まずは気軽に話を聞いてみてはいかがでしょうか。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。
※投資にはリスクが伴います。詳細は各商品の説明書をご確認ください。
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