住宅ローン審査とは?事前審査・必要書類・審査基準を解説
住宅ローン審査とは?事前審査・本審査の流れ、必要書類、審査基準を解説
マイホームの購入を検討しはじめると、必ず直面するのが「住宅ローン審査」です。「審査に通るか不安」「何を準備すればいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
この記事では、住宅ローン審査の全体的な流れ、審査で確認されるポイント、事前審査と本審査それぞれの必要書類を解説します。
この記事のアドバイザー
記事監修アドバイザー認定済み一條 知亮(いちじょう ともすけ)保険業界で資産活用のサポートに携わり、15年目になります。お客様それぞれに未来予想図があり、お金の活かし方も人それぞれです。夢の実現のために、ご自身にとって最適な資産活用方法を一緒に楽しく考えてみませんか?相続診断士得意分野: 資産運用・保険・ライフプラン作成
投資スタイル: 生命保険での資産形成・外国株式の長期分散投資
住宅ローン審査の全体像:2段階で進む
住宅ローンの審査は、大きく「事前審査」と「本審査(正式審査)」の2段階に分かれています。
| 審査の種類 | タイミング | 目的 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 事前審査(仮審査) | 物件の購入申込前後 | 借入可能額・返済能力の大まかな確認 | 数日〜1週間程度 |
| 本審査(正式審査) | 売買契約締結後 | 物件・本人・条件の詳細確認 | 1〜3週間程度 |
事前審査は、売買契約を結ぶ前に「だいたいいくら借りられるか」を確認する段階です。不動産会社や金融機関が販売活動の早い段階で実施することも多く、物件の交渉を進めるうえで事実上必要になるケースがほとんどです。
本審査は、物件の売買契約を締結した後に行われる詳細な審査です。物件の担保評価や各種書類の内容を精査したうえで、融資の可否と条件が最終的に決まります。
事前審査で確認されること
事前審査では、主に申込者自身の信用・返済能力に関する情報が確認されます。
年収・借入額・返済比率
金融機関は、年収に対して毎月の返済額が無理のない範囲に収まるかを確認します。一般的に、年間の住宅ローン返済額が年収の25〜35%以内に収まることが目安とされます(金融機関によって基準が異なります)。借入希望額と返済期間を入力して返済比率をあらかじめ計算しておくと、審査前の準備がしやすくなります。
年齢・返済期間
住宅ローンの返済期間は最長35年が一般的です。審査では、完済時の年齢が80歳未満(または75歳未満など、金融機関によって異なる)に収まるかどうかが確認されます。また、返済期間中に定年退職を迎える場合、退職後の収入状況も考慮される場合があります。
勤続年数・雇用形態
継続的な収入の安定性を確認するために、勤続年数が審査項目に含まれます。一般的に、現在の勤務先での勤続年数が長いほど審査で有利に働く傾向があります。雇用形態(正社員・契約社員・自営業など)によっても、必要書類や審査の判断基準が異なります。
既存の借入状況
現在、カードローン・自動車ローン・奨学金ローンなど、他の借入がある場合はその残高と毎月の返済額も合算して返済比率が計算されます。借入残高が多い場合、住宅ローンの借入可能額が下がることがあります。
信用情報
過去のローン返済履歴、クレジットカードの延滞履歴などが信用情報機関(CIC、JICCなど)に記録されており、審査時に照会されます。延滞履歴がある場合は審査に影響することがあります。
本審査で追加確認されること
本審査では、事前審査の内容に加えて、以下の項目も詳しく確認されます。
物件の担保評価
住宅ローンでは、購入する物件が担保として設定されます。金融機関は物件の担保価値(市場価値・建物の構造・土地の評価)を調査し、融資額が担保価値に見合うかどうかを確認します。物件の評価額が低い場合、希望額の融資が受けられないケースもあります。
団体信用生命保険への加入
多くの住宅ローンでは、返済中に万が一死亡または高度障害状態になった場合に残債が保険でカバーされる「団体信用生命保険(団信)」への加入が条件となっています。健康状態の告知書が必要で、告知内容によっては加入できない場合があります。一部の金融機関では団信不加入でも利用できる商品もありますが、それぞれの条件を確認する必要があります。
売買契約書・物件情報の確認
本審査では、売買契約書の内容、登記情報、建築確認済証など、物件に関する詳細な書類を確認します。土地・建物の登記状況に問題がある場合や、都市計画上の制限がある場合には審査結果に影響することがあります。
住宅ローン審査の必要書類
事前審査の必要書類
事前審査は比較的シンプルな書類で対応できます。
会社員・公務員の場合:
本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
収入証明書類(直近1〜2年分の源泉徴収票)
物件情報のわかるもの(物件概要書、チラシなど)
自営業・フリーランスの場合:
本人確認書類
直近2〜3年分の確定申告書・決算書(写し)
物件情報のわかるもの
本審査の必要書類
本審査では、事前審査で提出した書類に加えて、より詳細な書類が必要になります。
申込者本人に関する書類:
本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
住民票(家族全員が記載されたもの)
印鑑証明書
収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書など)
課税証明書・納税証明書(市区町村発行)
健康保険証の写し
勤務先に関する書類(在籍確認のための書類。会社の規模・種類によって異なる)
既存の借入がある場合:返済予定表・残高証明書
物件に関する書類:
売買契約書(写し)
重要事項説明書(写し)
土地・建物の登記事項証明書(全部事項証明書)
物件の案内図・間取り図
建築確認済証・検査済証(新築の場合)
工事請負契約書(注文住宅の場合)
書類の種類は金融機関・物件の種別(新築・中古・マンション・戸建てなど)によって異なります。申込前に確認リストを金融機関からもらっておくと準備がスムーズです。
審査結果に影響しやすいポイントと注意点
申込直前の大きな借入は避ける
審査前にカードローンや分割払いを新たに利用すると、既存の借入として計算され、住宅ローンの審査に影響することがあります。住宅ローンを申し込む前の一定期間は、新規の借入を控えることが一般的に推奨されています。
複数の金融機関への同時申込について
複数の金融機関に同時に審査を申し込むことは可能ですが、申込の記録が信用情報機関に残ります。金融機関によっては、複数申込の記録を審査時に確認する場合があります。
健康状態の告知は正確に
団体信用生命保険の告知書では、過去に医療を受けた経歴などを正確に記載する必要があります。意図的な虚偽記載はトラブルの原因になるため、わからない場合は担当者に相談したうえで正確に記載することが大切です。
頭金の準備は審査上も有利に働く
頭金を多く準備することで、借入額が少なくなり、返済比率が改善されます。物件価格に対して10〜20%程度の頭金を用意できると、審査時の評価が安定しやすくなります。また、諸費用(仲介手数料、登記費用、火災保険料など)は住宅ローンに含められないケースも多いため、頭金とは別に諸費用分(物件価格の3〜7%程度)の現金を用意しておく必要があります。
頭金や諸費用の積み立てをこれから始める方には、条件なしで年利0.6%(税引後0.478%)の金利がつくHabittoの貯蓄口座も選択肢の一つです。一般的な銀行の普通預金より高い金利でコツコツ積み立てることで、頭金準備の効率が上がります。
複数の金融機関を比較するポイント
住宅ローンは一般的に35年にわたる長期の契約になるため、金融機関・商品選びは慎重に行う必要があります。比較時に確認すべき主なポイントは以下のとおりです。
金利タイプ:変動金利・固定金利・固定期間選択型の違いと、それぞれの特徴
団体信用生命保険の保障内容:基本保障だけか、三大疾病・就業不能特約などがあるか
繰り上げ返済の条件:手数料の有無・最低金額の設定
口座の使い勝手:返済口座の指定条件、引き落とし日
金利の数値だけで比較するのではなく、保障内容や手数料体系も含めて総合的に判断することが重要です。
住宅ローンは、金額・期間ともに人生で最大規模の借入になるケースがほとんどです。「どの銀行に申し込めばいいか」「自分の年収・勤続年数で審査が通るか」「頭金はいくら準備すべきか」など、判断が難しいことは多くあります。Habittoのアドバイザーサービスでは、国家資格を持つファイナンシャルプランナーにチャットまたはオンラインセッションで無料相談できます。住宅購入に向けた資金計画全体を一緒に整理するサポートも行っています。無理な勧誘は一切ありませんので、気軽に相談してみてください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融機関・商品の推奨ではありません。住宅ローンの審査基準・必要書類は金融機関・物件の種別によって異なります。詳細は各金融機関にご確認ください。
※0.6%(税引後0.478%)の金利は預金額100万円まで適用、100万円を超える預金については0.3%(税引後0.239%)の金利が適用されます。表示されている金利は年利です。他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。金利は変動する場合があります。