子ども名義の銀行口座は作るべき?口座開設の流れと注意点を解説
子ども名義の銀行口座は作るべき?メリットと口座開設の流れ・注意点を解説【2026年版】
「子どもが生まれたら、まず銀行口座を作ったほうがいいの?」
出産祝いやお年玉、児童手当など、子どもにまつわるお金は意外と早い段階でまとまった額になります。親の口座でまとめて管理するのか、子ども名義の口座を別に作るのか。迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、子ども名義の銀行口座は0歳から開設できます。多くの銀行で年齢制限はなく、戸籍の登録があれば生まれたばかりの赤ちゃんでも口座を持てます。
この記事では、子ども名義の口座を作るメリットと注意点、必要な書類と手続きの流れ、贈与税で気をつけるポイントまで解説します。
この記事のアドバイザー
記事監修アドバイザー認定済み髙山 千愛美(たかやま ちあみ)2,000件以上のライフプラン相談を通じて、お客様の描く未来の実現をサポートしてきました。『お金の貯め方・増やし方・守り方・使い方』を一緒にひとつずつ、考えてみませんか💡1級ファイナンシャル・プランニング技能士証券外務員第一種宅地建物取引士得意分野: 資産運用・住宅ローン
投資スタイル: 長期積立分散を意識したインデックス投資/株主優待
子ども名義の口座を開設する4つのメリット
1. 教育資金を生活費と分けて管理できる
親の口座に子どものお金を一緒に入れていると、「どこまでが子どもの分か」がわかりにくくなります。子ども名義の口座を別に用意すれば、教育資金の貯蓄残高がいつでもはっきり確認できます。
児童手当を例に計算してみましょう。2024年10月以降の制度改正で児童手当は高校卒業まで延長されました。0歳〜3歳未満が月15,000円、3歳〜高校生が月10,000円(第3子以降は30,000円)です。全額を口座に貯めた場合、1人あたり約200万円以上になります。
これだけのお金が親の口座に混ざっていると、いつの間にか使い込んでしまうリスクがあります。子ども名義の口座に直接振り込む設定をしておけば、「手をつけない仕組み」を自然に作れます。
2. 将来子どもに渡すことができる
お年玉、出産祝い、入学祝い、七五三のお祝いなど、子どもが周囲からもらったお金を名義の口座にコツコツ貯めておけば、成人や就職のタイミングで口座ごと渡すことができます。
通帳に記録された入金履歴は、「こんなにたくさんの人にお祝いしてもらったんだよ」というメッセージにもなります。
3. お金の教育のきっかけになる
子どもがある程度大きくなったら(小学校高学年〜中学生ごろ)、自分の口座があることを伝えて、一緒に残高を確認してみましょう。「お金を入れたら増える」「使ったら減る」という基本的な感覚を体験的に学べます。
キャッシュカードを渡して、自分でATMからお金を引き出す経験をさせるのも、金融教育の一つの方法です。
4. 預金保険によるリスク分散
銀行が万一破たんした場合、保護されるのは1人あたり1金融機関につき元本1,000万円とその利息までです。親の預金が多い場合、子ども名義の口座に分けて管理しておけば、保護される上限額がそれぞれ別に計算されるため、リスク分散にもなります。
口座開設はいつからできる?年齢別の手続き方法
0歳〜14歳:親権者が代理で手続き
0歳の赤ちゃんでも口座開設は可能です。この年齢では親権者(父母)が代理人として手続きを行います。
窓口で開設する場合:
| 必要なもの | 詳細 |
|---|---|
| 子どもの本人確認書類 | マイナンバーカード、健康保険証の資格確認書、母子手帳など |
| 親権者の本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど(顔写真付きなら1点) |
| 親権者であることの確認書類 | 母子手帳、健康保険証、住民票の写しなど |
| 印鑑 | 銀行による(不要な銀行も多い) |
顔写真付きの本人確認書類がない場合は、2点組み合わせが求められるケースが一般的です。
※2025年12月2日以降、従来の健康保険証は本人確認書類として使えなくなりました。代わりに「健康保険証の資格確認書」を使います。まだ手元にない方は、マイナンバーカードか母子手帳で対応できることが多いので、事前に開設先の銀行に確認しておきましょう。
ネット銀行で開設する場合:
楽天銀行やソニー銀行は0歳から口座開設が可能で、12歳以下は親権者が代理で申し込めます。スマホから必要事項を入力し、本人確認書類の画像をアップロードするだけで完了します。印鑑は不要で、来店の手間もありません。
三菱UFJ銀行でもアプリでの口座開設に対応しており、子どものマイナンバーカードと親権者の本人確認書類があれば手続きできます。
15歳以上:本人が手続き
多くの銀行では、15歳以上になると本人が直接口座開設の手続きをする必要があります。アルバイトを始める高校生が自分で口座を作るケースも多いでしょう。
d NEOBANK(住信SBIネット銀行)は15歳未満の場合、親権者が先に口座を開設していることが条件になります。auじぶん銀行では15歳以上から口座開設可能です。銀行によって条件が異なるため、事前に確認しておきましょう。
子ども名義の口座で気をつけたい3つの注意点
注意点1:贈与税のルール(年間110万円が目安)
親から子どもへお金を渡す行為は「贈与」にあたります。贈与税には年間110万円の基礎控除があり、1月1日〜12月31日の1年間で受け取った金額が110万円以下であれば、贈与税はかかりません。申告も不要です。
お年玉や児童手当を口座に入金するペースなら、年間110万円を超えることはまずありません。月3万円ずつ入金した場合は年間36万円なので、問題なく非課税の範囲内です。
ただし、祖父母や親族からのお祝い金を含めると、合計額が110万円を超えるケースもあり得ます。贈与税は「もらう側(子ども)が1年間に受け取った合計額」で計算されるため、父からの贈与と祖父母からの贈与が合算される点に気をつけましょう。
注意点2:「名義預金」とみなされるリスク
子ども名義の口座であっても、実際に口座を管理しているのが親であれば「名義預金」とみなされる可能性があります。名義預金とは、口座の名義人と実際の管理者が異なる預金のことです。
名義預金で注意が必要なのは、贈与税が発生するタイミングが「入金した時」ではなく「子どもに口座を渡した時」になる点です。たとえば毎年30万円ずつ10年間積み立てて300万円になった口座を子どもに渡すと、300万円から110万円を引いた190万円に贈与税がかかる可能性があります。
名義預金とみなされないためのポイントは3つです。
・子ども本人が口座の存在を知っていること(年齢に応じて伝える) ・通帳や印鑑・キャッシュカードの管理をいずれ子ども本人に引き継ぐこと ・贈与の記録(日付・金額)を残しておくこと
預金額が110万円を超える前に、子どもに口座の管理を引き継ぐのが一つの方法です。引き継いだ後も、年間110万円以下の入金であれば贈与税はかかりません。
注意点3:休眠口座に注意
最後の入出金から10年以上取引がない口座は「休眠預金」として扱われ、預金が民間公益活動に活用される仕組みがあります。休眠預金になった後でも引き出しは可能ですが、手続きに時間がかかります。
「出産祝いを入金して18歳まで放置」というパターンだと、途中で休眠預金になってしまう可能性があります。年に1回でも入金・出金をしておけば休眠扱いにはなりません。児童手当を毎月振り込む設定にしておけば安心です。
子ども名義の口座、どの銀行で作る?選び方のポイント
子ども名義の口座を開設する銀行を選ぶとき、チェックしたいポイントをまとめます。
金利の高さ
せっかく長期間預けるなら、少しでも金利の高い銀行を選びたいところです。メガバンクの普通預金金利とネット銀行の金利では大きな差があります。
たとえば100万円を年利0.6%で預けた場合、1年間で約6,000円(税引後約4,780円)の利息がつきます。子どもが0歳から18歳になるまでの18年間、コツコツ積み立てていくことを考えると、金利の差は長期的に大きな影響を与えます。
※Habittoの貯蓄口座では、100万円まで年利0.6%(税引後0.478%)が条件なしで適用されます。100万円を超える部分は0.3%(税引後0.239%)となります。金利は変動する場合があります。
ATMの使いやすさ
子どもが大きくなってからのことを考えると、コンビニATMで入出金できる銀行が便利です。ATM手数料の無料回数もチェックしておきましょう。
親子間の振込手数料
親の口座から子どもの口座に定期的に振り込むことになるので、同じ銀行同士なら振込手数料が無料になるケースが多いです。親子で同じ銀行の口座を持つと、資金移動がスムーズになります。
アプリの使いやすさ
スマホアプリで残高確認や入出金履歴が見られると、子どもの口座の状況をいつでもチェックできます。通帳を紛失する心配もなく、管理の手間も減ります。
口座開設から管理までの流れ
子ども名義の口座を作るステップをまとめます。
ステップ1:銀行を選ぶ
金利、ATM手数料、親子間振込の無料条件、アプリの使いやすさなどを比較して、目的に合った銀行を選びます。
ステップ2:必要書類を準備する
子どもと親権者それぞれの本人確認書類を用意します。0歳の赤ちゃんの場合、マイナンバーカードがまだなければ、資格確認書(旧健康保険証)と母子手帳の組み合わせで対応できることが多いです。
ステップ3:申し込み
銀行の窓口またはオンラインで申し込みます。ネット銀行ならスマホから数分で手続きが完了します。窓口の場合は、混雑状況によって待ち時間が発生することもあるので、事前予約をしておくとスムーズです。
ステップ4:児童手当の振込先に設定する
口座が開設できたら、お住まいの自治体で児童手当の振込先を子ども名義の口座に変更しましょう。これだけで毎月自動的に教育資金が貯まっていきます。
ステップ5:定期的に入金・管理する
お年玉やお祝い金を入金するだけでなく、年に1回は残高を確認する習慣をつけましょう。休眠口座の防止にもなりますし、「これだけ貯まった」という実感がモチベーションになります。
子どもの教育資金、いくら貯める?
文部科学省の調査によると、幼稚園から高校卒業までの学習費総額は、すべて公立の場合で約574万円、すべて私立の場合で約1,838万円です。大学進学を含めると、さらに大きな金額が必要になります。
「そんなに貯められるかな…」と不安に感じるかもしれませんが、0歳からコツコツ積み立てれば、18年間で見ると月々の負担は軽くなります。たとえば18年間で300万円を目標にする場合、月々の積立額は約16,700円です。
お金の計画は早く始めるほど選択肢が広がります。「子どもの教育資金をどのくらい準備すればいいかわからない」「家計とのバランスが難しい」と感じたら、Habittoのファイナンシャルプランナーに相談してみるのも一つの方法です。国家資格を持つFPに無料で何度でも相談できます。無理な勧誘は一切ありませんので、まずは気軽に話を聞いてみてください。
子ども名義の銀行口座は、教育資金の管理、将来のプレゼント、お金の教育、リスク分散など多くのメリットがあります。0歳から開設できるので、出産後の落ち着いたタイミングで早めに作っておくと安心です。
貯蓄用の口座をどこで開設するか迷ったら、条件なしで年利0.6%がつくHabittoの貯蓄口座も選択肢の一つです。口座開設は最短8分、スマホだけで完結します。
※0.6%(税引後0.478%)の金利は預金額100万円まで適用、100万円を超える預金については0.3%(税引後0.239%)の金利が適用されます。表示されている金利は年利です。他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。金利は変動する場合があります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。