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REIT(リート)とは?不動産投資信託の仕組みを初心者向けに解説

REIT(リート)とは?不動産投資信託の仕組みと特徴を初心者向けに解説

「不動産投資に興味はあるけど、まとまった資金がない…」そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、数万円から不動産に投資できる方法があります。それがREIT(リート)という金融商品です。

この記事では、REITの基本的な仕組みから、メリット・リスク、投資を始める前に知っておきたいポイントまで、わかりやすく解説します。


この記事のアドバイザー

記事監修アドバイザー認定済み

髙山 千愛美たかやま ちあみ2,000件以上のライフプラン相談を通じて、お客様の描く未来の実現をサポートしてきました。『お金の貯め方・増やし方・守り方・使い方』を一緒にひとつずつ、考えてみませんか💡1級ファイナンシャル・プランニング技能士証券外務員第一種宅地建物取引士得意分野: 資産運用・住宅ローン
投資スタイル: 長期積立分散を意識したインデックス投資/株主優待


REITってなに?

REIT(リート)は「Real Estate Investment Trust」の略で、日本語では「不動産投資信託」と呼ばれています。

簡単に言うと、投資家から集めた資金でオフィスビルやマンション、商業施設などの不動産を購入し、そこから得られる賃料収入や売却益を投資家に分配する仕組みです。

日本で取引されるREITは「J-REIT(ジェイリート)」と呼ばれ、2001年に市場が誕生しました。2026年1月時点では、東京証券取引所には57銘柄が上場しています。


REITの仕組みはどうなっている?

REITは「不動産投資法人」という会社のような形態をとっています。投資家はこの法人が発行する「投資証券」を購入します。

お金の流れを整理すると、次のようになります。

投資家が投資証券を購入すると、その資金でREITはオフィスビルやマンションなどの不動産を取得します。取得した不動産はテナントに賃貸され、その賃料収入がREITに入ります。REITは運営費用や借入金の利息を支払った後、残った利益を「分配金」として投資家に還元します。

この仕組みには大きな特徴があります。REITは利益の90%超を分配することで、実質的に法人税が免除される優遇措置を受けられます。通常の株式会社は利益から法人税を支払い、残った利益を配当しますが、REITはこの法人税負担がないため、より多くの利益を投資家に還元できるのです。


REITにはどんな種類がある?

REITは投資対象となる不動産の種類によって分類されます。

投資対象による分類

オフィス特化型は、都心部のオフィスビルに投資するREITです。景気の影響を受けやすい一方、好況時には高い賃料収入が期待できます。

住居特化型は、賃貸マンションに投資するREITです。景気変動の影響を受けにくく、安定した賃料収入が見込めます。

商業施設特化型は、ショッピングセンターや店舗ビルに投資するREITです。テナントの業績や消費動向の影響を受けます。

物流施設特化型は、倉庫や物流センターに投資するREITです。EC(ネット通販)の拡大を背景に、近年注目を集めています。

ホテル特化型は、ホテルや旅館に投資するREITです。観光需要やインバウンド動向の影響を強く受けます。

複合型・総合型は、複数の種類の不動産に分散投資するREITです。リスク分散効果が高いとされています。

エリアによる分類

J-REITは、日本国内の不動産に投資するREITです。日本円で取引でき、情報収集もしやすいのが特徴です。

海外REITは、アメリカ、オーストラリア、イギリスなど海外の不動産に投資するREITです。J-REITより高利回りの傾向がありますが、為替変動リスクも伴います。


REITの魅力とメリット

REITには、実物不動産投資にはない魅力がいくつかあります。

少額から不動産投資ができる

実物の不動産を購入するには、数千万円から数億円の資金が必要です。REITなら10万円前後から投資できる銘柄も多く、手持ち資金が少なくても不動産投資を始められます。

分散投資でリスクを抑えられる

REITは複数の不動産に投資しているため、1つの銘柄を購入するだけで自動的に分散投資ができます。特定の物件でトラブルがあっても、他の物件からの収入でカバーできる可能性があります。

専門家が運用してくれる

不動産の選定、テナント管理、建物のメンテナンスなど、不動産運営には専門知識が必要です。REITでは運用のプロがこれらを担当するため、投資家は物件管理の手間がかかりません。

いつでも売買できる

実物不動産の売却には、買い手探しから契約まで数ヶ月かかることも珍しくありません。REITは証券取引所に上場しているため、株式と同じように取引時間中ならいつでも売買できます。この流動性の高さは大きな魅力です。

比較的高い利回りが期待できる

J-REITは制度上、利益の90%超を投資家に還元するため、市場の平均利回りは約4.4%と高水準です(2025年11月末時点)。これは銀行の普通預金金利や株式の平均配当利回りと比較しても高い水準です。

NISAで投資できる

J-REITはNISAの成長投資枠で購入できます。NISA口座で保有すれば、分配金や売却益が非課税になるため、税金面でもメリットがあります。


REITのリスクと注意点

メリットの多いREITですが、投資である以上リスクもあります。事前にしっかり理解しておきましょう。

価格変動リスク

REITの価格は、株式と同じように日々変動します。不動産市況の悪化、景気後退、金利上昇などの要因で価格が下落し、投資した金額を下回る可能性があります。

金利変動リスク

REITは不動産を取得する際、投資家からの資金だけでなく銀行からの借入も活用しています。金利が上昇すると借入コストが増加し、分配金の減少や価格下落につながる可能性があります。

2026年のJ-REIT市場では、日銀の追加利上げ観測を背景に長期金利の動向が注目されています。金利上昇局面では、REITの価格は軟調になりやすい傾向があります。

分配金変動リスク

テナントの退去や賃料の引き下げ、建物の老朽化による修繕費の増加などで、分配金が減少することがあります。過去の分配金実績が将来も続く保証はありません。

自然災害リスク

地震や台風、火災などの自然災害で投資対象の不動産が被害を受けると、賃料収入の減少や物件価値の下落につながります。日本は自然災害が多い国なので、この点は特に意識しておく必要があります。

投資法人の倒産リスク

REITを運用する投資法人が経営破綻する可能性もゼロではありません。運用状況や財務内容を定期的にチェックすることが大切です。

海外REITの為替リスク

海外REITに投資する場合、為替レートの変動が収益に影響します。円高になると、外貨建ての分配金や売却益の円換算額が目減りする可能性があります。


REITと他の投資商品との違い

REITの特徴をより理解するために、似た投資商品と比較してみましょう。

REITと実物不動産投資の違い

項目REIT実物不動産投資
必要資金10万円程度〜数千万円〜
物件管理専門家に任せる自分で行う(または委託)
分散投資1銘柄で複数物件資金が必要
流動性高い(いつでも売買可能)低い(売却に時間がかかる)
レバレッジ使えない不動産投資ローン活用可能

REITは手軽さと分散投資効果が魅力で、実物不動産投資はレバレッジを活用した資産形成が可能という違いがあります。

REITと投資信託の違い

REITも投資信託の一種ですが、一般的な投資信託は株式や債券に投資するのに対し、REITは不動産に特化しています。

また、REITは証券取引所に上場しているため、株式のようにリアルタイムで売買できます。一般的な投資信託は1日1回算出される基準価額での取引となる点が異なります。


REITを始める前に知っておきたいこと

まずは生活防衛資金を確保しよう

投資を始める前に、生活費の3〜6ヶ月分程度は預貯金として確保しておくことをおすすめします。いくら魅力的な投資先でも、生活に必要なお金を投資に回すのはリスクが高すぎます。

たとえば月の生活費が20万円なら、60万円〜120万円程度は預金口座に残しておきましょう。このお金は「すぐに使える」「元本が減らない」普通預金口座で管理するのが基本です。

Habittoの貯蓄口座なら、条件なしで年利0.6%(税引後0.478%)の金利がつきます。100万円を預けた場合、1年で約6,000円(税引後約4,780円)の利息になります。投資を始める前の資金置き場として活用するのも一つの方法です。

※100万円まで年利0.6%(税引後0.478%)、100万円を超える部分は年利0.3%(税引後0.239%)

証券会社で口座を開設する

REITを購入するには、証券会社の口座が必要です。ネット証券なら手数料が安く、スマホからでも取引できます。NISA口座を同時に開設すれば、非課税メリットも受けられます。

少額から始めてみる

いきなり大きな金額を投資するのではなく、まずは10万円程度の少額から始めてみましょう。実際に投資してみることで、価格変動の感覚や分配金の仕組みが体感できます。


2026年のJ-REIT市場動向

最後に、現在のJ-REIT市場の状況についても触れておきます。

2025年のJ-REIT市場は大幅な上昇基調となり、東証REIT指数は11月には2,000ポイント台を回復し、年初から22%上昇しました。

この背景には、インフレ上昇分を賃料等へ転嫁するなど、不動産市場の良好なファンダメンタルズが評価されたことがあります。

一方で、2026年の見通しとしては、日本10年国債利回りとのスプレッド(利回りの差)が依然として大きいことから、上値は2,200ポイント程度が想定されています。ただし、長期金利が大幅に上昇した場合は10%を超える下落もありえるとされ、下値は1,750ポイント程度と見られています。

投資判断は慎重に、ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて検討してください。


お金の運用について「何から始めればいいかわからない」「REITと他の投資商品、どっちが自分に合っている?」と迷ったら、専門家に相談してみるのも一つの方法です。Habittoでは国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で相談できます。無理な勧誘は一切ありませんので、気軽に試してみてください。