【2026年版】老後資金はいくら必要?30代・40代からの貯め方を解説
【2026年版】老後資金はいくら必要?30代・40代からの貯め方を解説
「老後のお金、なんとなく不安だけど、いくら必要なのかもよくわからない…」
そう感じている方は、決して少なくありません。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、老後の生活に不安を感じている人の割合は全体の約80%にのぼります。一方で、具体的な老後資金の貯め方を実践できている方はまだ多くないのが現状です。
この記事では、老後資金がいくら必要なのかの目安から、30代・40代が今すぐ始められる貯め方・増やし方まで、わかりやすく解説します。
この記事のアドバイザー
記事監修アドバイザー認定済み田口 秀一(タグチ シュウイチ)外資系金融機関で10年以上の経験を通し、主に「投資初心者」向けに、「賢い家計の見直し術」から「ゼロからの投資の始め方」などのオーダーメードでサポートをしてきました。何事も興味を持ったタイミングが始め時です。不安もあるかもしれませんが、この機会に一緒に最初の一歩を踏み出しましょう!得意分野: 資産運用・生命保険
老後資金はいくら必要?まず目安を知ろう
老後資金の必要額を考えるとき、まず「何年分の生活費が必要か」を把握することが大切です。
総務省統計局「家計調査年報(2024年)」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における月の消費支出の平均は約25万円です。一方、厚生労働省のデータをもとにした公的年金の平均受給額は、夫婦合計で月約22万円程度とされています。
つまり、毎月約3万円の不足が生じる計算になります。老後の期間を65歳から85歳までの20年間と仮定すると、不足額の合計は以下のようになります。
【計算例①:夫婦世帯の老後資金不足額】
- 月の不足額:約3万円
- 老後の期間:20年(240ヶ月)
- 合計不足額:3万円 × 240ヶ月 = 720万円
さらに、介護費用や医療費などの突発的な支出も考慮する必要があります。介護費用の平均は、在宅介護・施設介護を合わせると数百万円規模になるケースも多く、老後資金の目安として1,000万円〜2,000万円程度を意識しておくと安心です。
ただし、この金額はあくまで平均的な目安です。ライフスタイルや収入、家族構成によって必要な老後資金は大きく異なります。
老後資金が不足しやすい理由
老後資金が不足しやすい背景には、いくつかの構造的な要因があります。
公的年金だけでは補えない支出がある
公的年金は老後の収入の柱ですが、すべての支出をカバーできるわけではありません。旅行・趣味・孫へのプレゼントなど、生きがいに関わる支出は年金の範囲外になることが多い。加えて、インフレが続く2026年現在、物価上昇によって実質的な生活費は増加傾向にあります。
社会保険料・税金の負担
老後も社会保険料や税金の支払いは続きます。年金収入にも所得税・住民税がかかる場合があり、手取り額は額面より少なくなります。
長寿化による期間の延長
厚生労働省「令和5年簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳です。老後の期間が想定より長くなるほど、必要な老後資金も増えます。90歳、95歳まで生きることを想定した備えが、これからの時代には求められます。
30代・40代からの老後資金の貯め方:基本の3ステップ
老後資金の貯め方には、順序があります。まず家計を整え、次に貯蓄の仕組みを作り、そのうえで資産運用を考えるのが基本です。
ステップ1:家計の収支を把握する
老後資金を貯めるには、まず毎月の収入と支出を正確に把握することが出発点です。家計簿アプリなどを活用して、固定費(家賃・保険料・通信費)と変動費(食費・娯楽費)を分けて管理しましょう。
支出の中でも保険料は見直しの余地が大きい項目の一つです。必要な保障は確保しながら、不要な保険を整理することで、老後資金の積立に回せる金額が増えることがあります。
ステップ2:先取り貯蓄の仕組みを作る
「余ったら貯める」という方法では、老後資金はなかなか貯まりません。給料日に自動的に一定額を別口座に移す「先取り貯蓄」の仕組みを作ることが、コツコツ貯め続けるための鍵です。
毎月の積立目安は、手取り収入の10〜15%が一般的です。30代で月収30万円の方であれば、毎月3万〜4万5,000円を積み立てる計算になります。
ステップ3:税制優遇制度を活用する
貯蓄だけでなく、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用することで、老後資金をより効率的に増やすことができます。次のセクションで詳しく解説します。
NISAとiDeCoで老後資金を効率的に増やす方法
老後資金の形成において、NISAとiDeCoは特に注目すべき制度です。どちらも税金面で大きなメリットがあります。
新NISAの活用
2024年から始まった新NISAは、年間360万円まで投資でき、運用益が非課税になる制度です。つみたて投資枠(年120万円)では、長期・分散・積立に適した投資信託を中心に運用できます。
【計算例②:新NISAで毎月2万円を20年間積み立てた場合】
- 毎月の積立額:2万円
- 積立期間:20年間
- 年利3%で運用した場合の試算:
- 元本合計:2万円 × 240ヶ月 = 480万円
- 運用益込みの試算額:約655万円(税引後も同額、非課税のため)
通常の課税口座であれば運用益に約20%の税金がかかりますが、NISAなら非課税のため、その分がそのまま手元に残ります。
iDeCoの活用
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛金が全額所得控除になる老後資金専用の制度です。月の掛金の上限は職業によって異なりますが、会社員の場合は月2万3,000円まで拠出できます。
iDeCoのメリットは、掛金の所得控除・運用益の非課税・受取時の控除の3つです。ただし、原則として60歳まで引き出せないため、老後資金専用の長期積立として位置づけるのが適切です。
NISAとiDeCoを組み合わせることで、老後資金の形成をより効率的に進められます。どちらの制度を優先するか迷う場合は、FPに相談するのも一つの方法です。
保険で老後に備える方法
老後資金の準備において、保険の役割も忘れてはいけません。ただし、保険はあくまで「万が一のリスクに備えるもの」であり、貯蓄や資産運用とは目的が異なります。
老後に関わる主な保険の種類
個人年金保険は、毎月一定額の保険料を払い込み、老後に年金として受け取る商品です。保険料の一部が生命保険料控除の対象になるため、税金の節約にもつながります。ただし、解約返戻金が払込保険料を下回る期間があるため、長期で継続することが前提です。
医療保険・介護保険は、老後の医療費や介護費用に備えるための保険です。公的な社会保険(健康保険・介護保険)でカバーできる範囲を確認したうえで、民間保険で上乗せするかどうかを判断しましょう。
保険商品の選び方や保障の過不足は、個人の状況によって大きく異なります。保険の見直しを検討する際は、特定の商品を勧めない中立的な立場のFPに相談することをおすすめします。
Habittoの貯蓄口座とアドバイザーを活用する
老後資金を貯める第一歩として、まず「お金を置いておく場所」を整えることが大切です。
Habittoの貯蓄口座は、条件なしで年利0.7%(税引後0.557%)の金利がつく普通預金口座です。預金額100万円までこの金利が適用されるため、老後資金の積立口座として活用しやすい選択肢の一つです。口座開設は最短8分、スマホだけで完結できます。
また、老後資金の貯め方に迷ったときは、Habittoのアドバイザーに相談することもできます。国家資格を持つFPが、NISAやiDeCoの選び方、保険の見直し、家計の改善まで幅広くサポートします。相談は無料で、チャットやオンラインセッションで気軽に利用できます。無理な勧誘は一切ありませんので、まず話を聞いてみるだけでも大丈夫です。
30代から始める老後資金の貯め方:具体的な目安
30代は老後資金を貯め始めるのに最適なタイミングです。時間を味方につけることで、少ない金額でも長期間の積立によって大きな資産を形成できます。
30代の老後資金積立の目安
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、30代の金融資産保有額の平均は約600万円、中央値は約200万円です。平均と中央値の差が大きいことからも、貯蓄額に大きな個人差があることがわかります。
老後資金として30代のうちに意識したい積立額の目安は、以下のとおりです。
| 年齢 | 毎月の積立目安 | 30年後の試算(年利3%) |
|---|---|---|
| 30歳 | 2万円/月 | 約1,165万円 |
| 30歳 | 3万円/月 | 約1,748万円 |
| 35歳 | 2万円/月 | 約820万円(25年後) |
※試算はあくまで参考値です。運用成果を保証するものではありません。
30代のうちから毎月2〜3万円を積み立てることで、老後資金として1,000万円以上を目指せる計算になります。NISAの投資信託を活用すれば、運用益が非課税になるため、さらに効率的です。
老後資金の不安を解消するためのよくある質問
Q1. 独身の場合、老後資金の目安はいくらですか?
独身の場合、夫婦世帯より必要な老後資金は少なくなりますが、すべての生活費を一人で賄う必要があります。総務省の家計調査によると、65歳以上の単身無職世帯の月の支出の平均は約15万円です。公的年金の平均受給額(単身・厚生年金加入者)が月約14〜15万円程度とすると、不足額は月0〜1万円程度になります。ただし、医療費・介護費用などを考慮すると、500万〜1,000万円程度の老後資金を目安に準備しておくと安心です。
Q2. 老後資金はいつから貯め始めればいいですか?
早ければ早いほど有利です。20代から始めれば時間を最大限に活用できますが、30代・40代から始めても決して遅くはありません。大切なのは「今すぐ始める」ことです。
Q3. NISAとiDeCoはどちらを優先すべきですか?
一般的には、まずNISAを優先するケースが多いです。NISAはいつでも引き出せる柔軟性があるため、老後資金だけでなく教育資金や住宅資金にも対応できます。iDeCoは60歳まで引き出せない代わりに、掛金の所得控除という強力なメリットがあります。自分のライフプランに合わせて組み合わせるのが理想的です。
まとめ:老後資金の貯め方は「今の一歩」から
老後資金の準備は、複雑に見えて、実はシンプルな積み重ねです。まず自分に必要な金額を計算し、先取り貯蓄の仕組みを作り、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用する。この3つのステップを着実に進めることが、老後の安心につながります。
「いくら必要かわからないから、何もできていない」という方こそ、まず家計の収支を把握するところから始めてみてください。保険の見直しや積立額の設定に迷ったときは、FPへの相談も有効な選択肢です。
老後資金の不安は、具体的な行動を始めることで少しずつ解消されていきます。今日の小さな一歩が、将来の大きな安心につながります。
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参考・出典
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」
- 総務省統計局「家計調査年報(2024年)」
- 厚生労働省「令和5年簡易生命表」
- 厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融庁「NISAとは」
- 国税庁「iDeCo(個人型確定拠出年金)の税制上の取扱い」
※0.7%(税引後0.557%)の金利は預金額100万円まで適用、100万円を超える預金については0.3%(税引後0.239%)の金利が適用されます。表示されている金利は年利です。他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。金利は変動する場合があります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。
※投資にはリスクが伴います。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
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