先取り貯蓄とは?確実にお金が貯まる仕組みと始め方を解説
先取り貯蓄とは?確実にお金が貯まる仕組みと始め方を解説
「貯蓄したいのに、月末になるとなぜかお金が残っていない」「今月こそ貯めようと思ったのに、結局使ってしまった」——そんな経験はありませんか?
実は、お金が貯まらない原因は意志の弱さではありません。「余ったら貯める」という方法自体に問題があるんです。そこでおすすめしたいのが「先取り貯蓄」という方法。給料が入ったらまず貯蓄分を取り分けて、残りで生活するというシンプルな仕組みです。
この記事では、先取り貯蓄の基本的な考え方から、具体的なやり方、続けるためのコツまでわかりやすく解説します。
この記事のアドバイザー
記事監修アドバイザー認定済み髙山 千愛美(たかやま ちあみ)2,000件以上のライフプラン相談を通じて、お客様の描く未来の実現をサポートしてきました。『お金の貯め方・増やし方・守り方・使い方』を一緒にひとつずつ、考えてみませんか💡1級ファイナンシャル・プランニング技能士証券外務員第一種宅地建物取引士得意分野: 資産運用・住宅ローン
投資スタイル: 長期積立分散を意識したインデックス投資/株主優待
先取り貯蓄ってどういう仕組み?
先取り貯蓄とは、給料が入ったタイミングであらかじめ決めた金額を先に貯蓄口座に移し、残ったお金で生活するという貯蓄方法です。
多くの人は「収入 − 支出 = 貯蓄」という考え方をしています。でも、これだと支出が多くなった月は貯蓄ができません。「今月は出費が多かったから、来月から頑張ろう」となって、結局貯蓄が後回しになってしまいます。
先取り貯蓄の考え方は逆です。「収入 − 貯蓄 = 支出」として、最初に貯蓄分を確保してしまいます。残ったお金を仮に全部使っても、貯蓄分はすでに別の口座に移してあるので確実にお金が貯まっていきます。
家賃や水道光熱費と同じように、貯蓄を「毎月必ず払う固定費」として扱うイメージですね。一度この仕組みを作ってしまえば、あとは自動的にお金が貯まっていきます。
なぜ「余ったら貯める」だとうまくいかないのか
イギリスの歴史学者パーキンソンが提唱した「パーキンソンの法則」という考え方があります。これは「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」というもの。つまり、人は手元にあるお金をついつい全部使ってしまう傾向があるということです。
「余ったら貯金」方式だと、給料日から次の給料日まで、財布や口座にお金がある状態が続きます。すると「まだ余裕があるから」と、ついコンビニでおやつを買ったり、ネットで衝動買いしたり。気づいたら月末にはお金が残っていない、ということになりがちです。
先取り貯蓄は、この「ついつい使ってしまう」問題を解決してくれます。最初に貯蓄分を別口座に移してしまえば、「もともとなかったもの」として認識できるからです。残ったお金の中でやりくりするしかないので、自然と支出をコントロールできるようになります。
先取り貯蓄の金額はいくらがいい?
「毎月いくら貯蓄すればいいの?」という疑問は多くの人が抱えています。結論からいうと、理想は手取り収入の10〜20%です。
たとえば手取り25万円なら、月2.5万円〜5万円が目安になります。年間で30万円〜60万円貯められる計算です。
ただし、最初から高い目標を設定するのはおすすめしません。生活が苦しくなって貯蓄を切り崩してしまうと、「せっかく貯めたのに」というモチベーション低下につながります。
まずは手取りの5〜10%から始めて、「この金額なら無理なく続けられる」というラインを見つけましょう。慣れてきたら少しずつ金額を増やしていけばOKです。
ライフステージ別の目安
・20代独身: 手取りの15〜20%(固定費が比較的少ないうちに貯める習慣をつける)
・30代子育て世帯: 手取りの10〜15%(教育費や住居費を考慮して無理のない範囲で)
・40代以降: 手取りの10〜20%(老後資金の準備を意識しながら)
大切なのは、自分の生活に合った金額で続けることです。「みんなこのくらい貯めてるから」と無理をするよりも、コツコツ長く続けられる金額を設定しましょう。
先取り貯蓄を始める3ステップ
ステップ1:収支を把握する
まずは自分が毎月何にいくら使っているかを確認しましょう。家計簿アプリを使うと、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で記録できるので便利です。
1〜2ヶ月ほど記録をつけると、「意外とコンビニで使ってるな」「サブスクの固定費が多いかも」といった気づきが得られます。この段階で削れる支出が見つかれば、その分を貯蓄に回せます。
ステップ2:貯蓄額を決める
収支を把握したら、毎月いくら貯蓄に回せるか計算します。
最初は無理のない金額からスタートしましょう。たとえば手取り25万円で生活費が22万円かかっているなら、まずは月1万円〜2万円から始めてみる。「もう少しいけそう」と感じたら、3ヶ月後に増額を検討するといった形で調整していきます。
ステップ3:自動で貯まる仕組みを作る
先取り貯蓄で一番大切なのは「自動化」です。
毎月自分で口座間送金するのは面倒ですし、「今月はいいか」とサボってしまいがち。給料日に自動で貯蓄用口座にお金が移る仕組みを作れば、意識しなくても確実にお金が貯まります。
具体的な方法としては、銀行の定額自動送金サービスを使う方法があります。給与振込口座から貯蓄用口座へ、毎月決まった日に自動で振り込まれるように設定しておきます。
たとえばHabittoで100万円を年利0.6%の口座に預けると、1年間で約6,000円 の利息がつきます。メガバンクの普通預金金利(0.3%程度)と比べると、同じ金額でも利息に差が出てくるので、貯蓄用口座は金利の高いところを選ぶのがおすすめです。
※Habittoでは100万円まで年利0.6%(税引後0.478%)、100万円を超える部分は年利0.3%(税引後0.239%)
先取り貯蓄を続けるための5つのコツ
1. 目標を具体的に設定する
「なんとなく貯める」よりも「旅行資金として1年で30万円貯める」「結婚式費用として3年で100万円貯める」など、目的と期限を明確にしましょう。目標があるとモチベーションを維持しやすくなります。
2. 生活防衛資金を先に確保する
急な出費で貯蓄を崩すと、せっかくの習慣が途切れてしまいます。まずは生活費の3〜6ヶ月分を「生活防衛資金」として普通預金に確保しておきましょう。これがあれば、家電の故障や医療費など予期せぬ出費があっても、貯蓄を崩さずに済みます。
3. 口座を分けて管理する
生活費用の口座と貯蓄用の口座を分けることで、「うっかり使ってしまった」を防げます。貯蓄用口座は普段使わない銀行にすると、より手をつけにくくなります。
4. 定期的に見直す
昇給したり、生活環境が変わったりしたら、貯蓄額を見直すタイミングです。収入が増えたら貯蓄額も少し増やす。逆に支出が増える時期(引っ越し直後など)は一時的に減額するなど、柔軟に調整しましょう。
5. 完璧を求めすぎない
「今月は貯蓄できなかった」という月があっても、自分を責める必要はありません。長い目で見て、トータルで目標に近づいていればOK。ストレスを溜めずに続けることが大切です。
先取り貯蓄におすすめの方法
先取り貯蓄にはいくつかの方法があります。自分に合ったものを選びましょう。
自動積立定期預金
銀行の自動積立定期預金は、毎月決まった日に普通預金から定期預金へ自動で振り替えてくれるサービスです。普通預金より金利が高く設定されていることが多く、安全確実にお金を貯めたい人に向いています。
ただし、急にお金が必要になった場合は中途解約が必要で、その場合は金利が下がることもあります。生活防衛資金とは別に設定するのがおすすめです。
財形貯蓄(会社員向け)
勤め先に財形貯蓄制度がある場合は、活用を検討してみてください。給与から天引きされるため、自分の判断で金額を変えることができず、強制力が非常に高いのがメリットです。
財形貯蓄には「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3種類があり、住宅購入や年金目的のものは一定額まで利子が非課税になる優遇もあります。
新NISAのつみたて投資枠
「貯蓄しながらお金を増やしたい」という人には、新NISAのつみたて投資枠を使った積立投資も選択肢の一つです。年間120万円まで非課税で投資でき、運用益に税金がかかりません。
投資信託を毎月一定額購入する「ドルコスト平均法」を使えば、相場の上下に一喜一憂せずコツコツ積み立てられます。ただし、元本割れのリスクがあるため、すぐに使う予定のあるお金は銀行預金で貯蓄し、長期で使わないお金を投資に回すという使い分けがおすすめです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
老後資金の準備には、iDeCo(イデコ)も有効です。掛金が全額所得控除の対象になるため、節税しながら貯蓄できます。
60歳まで引き出せないという制約がありますが、そのぶん「使ってしまう」リスクがなく、確実に老後資金を積み立てられます。
先取り貯蓄を始める前に確認したいこと
先取り貯蓄を始める前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
固定費は削れないか? スマホ料金、保険料、サブスクなど、毎月固定で出ていく費用を見直すと、貯蓄に回せるお金が増えることがあります。
クレジットカードの使い方は大丈夫? リボ払いや分割払いで支払いが膨らんでいないか確認しましょう。高い金利で借金を返しながら貯蓄しても、トータルではマイナスになってしまいます。
無理な金額を設定していないか? 最初は少額から始めて、「これならストレスなく続けられる」という金額を見つけることが大切です。
まとめに代えて:今日から始める第一歩
先取り貯蓄は「意志の力に頼らず、仕組みでお金を貯める」方法です。一度設定してしまえば、あとは自動的にお金が貯まっていきます。
まずは小さな金額から始めて、貯蓄の習慣を身につけることが大切。3ヶ月、半年と続けていくうちに、口座残高が増えていくのを実感できるはずです。
先取り貯蓄を始めてみたいと思った方は、条件なしで年利0.6%の金利がつくHabittoの貯蓄口座も選択肢の一つです。口座開設は最短8分、スマホだけで完結できます。「自分に合った貯蓄方法がわからない」という方は、Habittoアドバイザーに無料で相談することもできます。
※0.6%(税引後0.478%)の金利は預金額100万円まで適用、100万円を超える預金については0.3%(税引後0.239%)の金利が適用されます。表示されている金利は年利です。他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。金利は変動する場合があります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。