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新NISAの金融機関の選び方|銀行・証券会社の比較ポイントを解説

新NISAの金融機関の選び方|銀行・証券会社の比較ポイントを解説

新NISAを始めようと思ったとき、最初に迷うのが「どの金融機関でNISA口座を開設するか」という問題です。銀行、ネット証券、対面証券会社など選択肢は多く、それぞれ取り扱い商品や手数料、使いやすさが異なります。

この記事では、新NISAの金融機関選びで確認すべきポイントを、制度の基本から順を追って解説します。


この記事のアドバイザー

記事監修アドバイザー認定済み

一條 知亮いちじょう ともすけ保険業界で資産活用のサポートに携わり、15年目になります。お客様それぞれに未来予想図があり、お金の活かし方も人それぞれです。夢の実現のために、ご自身にとって最適な資産活用方法を一緒に楽しく考えてみませんか?相続診断士得意分野: 資産運用・保険・ライフプラン作成
投資スタイル: 生命保険での資産形成・外国株式の長期分散投資


新NISAの制度をおさらい

金融機関を比較する前に、新NISAの基本的な枠組みを整理しておきましょう。

新NISAには2つの投資枠があります。

つみたて投資枠

  • 年間投資上限:120万円

  • 対象商品:長期・積立・分散投資に適した投資信託(金融庁が基準を定めた対象商品のみ)

  • 積立による定期購入が基本

成長投資枠

  • 年間投資上限:240万円

  • 対象商品:投資信託・ETF・上場株式など(一部除外あり)

  • 一括購入・積立どちらも可能

2つの枠を合わせると年間最大360万円まで投資でき、生涯を通じた非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)です。制度は恒久化されており、非課税期間に期限はありません(金融庁「NISA特設ウェブサイト」より)。

この制度の枠組みはどの金融機関でNISA口座を開設しても同じです。異なるのは、取り扱い商品・手数料・サービスの内容です。


新NISAの金融機関選びで見るべきポイント

ポイント1:つみたて投資枠の対象商品数を確認する

つみたて投資枠で購入できる投資信託は、金融庁が定めた基準を満たした商品に限られます。ただし、金融機関がその中からどの商品を取り扱うかは各社の判断に委ねられています。

銀行系の金融機関は対象商品数が少ない傾向があり、ネット証券は幅広い商品を取り扱っているケースが多いです。選択肢が多いほど、自分の方針に合った商品を選びやすくなります。

具体的には、インデックスファンド(特定の指数に連動する投資信託)を中心に積立をしたい場合、国内外の複数の指数に対応した商品が揃っているかを確認しましょう。

ポイント2:成長投資枠で株式取引をするかどうかを決める

成長投資枠では投資信託だけでなく、日本株・外国株・ETFなどの株式投資も可能です。ただし、株式の売買ができるのは証券会社のみです。銀行では株式の取引ができません。

将来的に個別株式への投資も視野に入れている場合は、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。投資信託のみで運用する予定であれば、銀行でも選択肢に入ります。

ポイント3:購入時・保有中の手数料を確認する

NISA口座での運用コストとして確認すべき手数料は主に2種類あります。

購入時手数料(販売手数料):投資信託を購入する際にかかる手数料です。ノーロード(購入時手数料が0円)の商品が増えており、金融機関によっては全商品がノーロードのところもあります。

信託報酬(運用管理費用):投資信託を保有している間、毎日少しずつ差し引かれる費用です。年率で表示されており、たとえば年率0.1%の商品を100万円分保有すると、年間約1,000円のコストがかかります。長期保有ほど影響が大きくなるため、同じ指数に連動する商品であれば、信託報酬が低い商品を選ぶのが基本です。

つみたて投資枠の対象商品は金融庁の基準により信託報酬に上限が設定されていますが、金融機関によって取り扱い商品の信託報酬水準は異なります。同じ指数に連動する商品が複数ある場合、信託報酬の違いを比較することが大切です。

ポイント4:積立の設定方法と利便性を確認する

つみたて投資枠を活用する場合、毎月の積立設定がしやすいかどうかも選び方のポイントです。

確認しておきたい項目は以下のとおりです。

  • 最低積立金額(100円から設定できる金融機関もあります)

  • 積立頻度の選択肢(毎月・毎週・毎日など)

  • クレジットカード積立やデビットカード積立への対応

  • アプリやウェブサイトの使いやすさ

特にクレジットカード積立に対応している証券会社では、積立額に応じてポイントが付与されるサービスを提供しているところもあります。ただしポイント還元率や条件は各社の判断で変更される場合があるため、開設時点での内容を確認しましょう。

ポイント5:情報提供・サポート体制を確認する

投資初心者にとって、投資信託の選び方や制度の理解に関するサポートは重要な選択基準になります。

ネット証券はコストが低く商品数も多い一方、基本的にサポートはオンラインやコールセンター対応になります。対面証券会社や銀行の窓口では担当者に相談できますが、商品の取り扱い数が限られていたり、購入時手数料がかかるケースがあります。

「自分でしっかり調べて判断できる」という方はネット証券、「専門家に相談しながら進めたい」という方は対面サポートが充実した金融機関が向いている場合があります。


銀行と証券会社、どちらで開設するべきか

銀行でNISA口座を開設する場合と、証券会社で開設する場合の違いを整理します。

比較項目銀行証券会社
取り扱い商品投資信託・ETF中心投資信託・ETF・株式など幅広い
株式の売買原則不可可能
対象商品数少ない傾向多い傾向(特にネット証券)
窓口相談可能(店舗型)対面は限定的(ネット証券)
使い慣れた口座との連携既存口座と連携しやすい新たに証券口座が必要な場合あり

すでに日常的に使っている銀行口座があり、投資信託だけで運用する予定であれば銀行も選択肢に入ります。将来的に株式投資も視野に入れているなら、最初から証券会社でNISA口座を開設するほうが後から移管する手間が省けます。


NISA口座を開設する際の注意点

NISA口座は1人1口座のみ

新NISAの口座は、同一年内に1人1口座しか開設できません。複数の金融機関でNISA口座を持つことはできないため、最初の選択が重要です。

金融機関の変更は年単位で可能ですが、手続きに時間がかかるうえ、移管できない商品が生じる場合もあります。開設前に時間をかけて比較検討することをおすすめします。

特定口座との違いを理解する

証券会社では「特定口座」と「NISA口座」の両方を持つことができます。特定口座は課税対象ですが確定申告の手間を軽減できる仕組みがあり、NISA口座の年間上限を超えた投資に活用できます。金融機関を選ぶ際は、特定口座での取引条件も合わせて確認しておくと、後から使い方が広がります。

対象商品の内容は変わることがある

金融機関が取り扱うつみたて投資枠・成長投資枠の対象商品は、各社の判断で変更される場合があります。口座開設後も定期的に取り扱い商品の情報を確認する習慣を持ちましょう。


自分に合った金融機関の選び方まとめ

金融機関を選ぶ際の考え方を整理すると、以下のようになります。

投資信託のみで積立運用をしたい方 つみたて投資枠の対象商品数が多く、信託報酬が低い商品を取り扱っているネット証券が選びやすいです。積立設定の柔軟性やアプリの使いやすさも確認しましょう。

将来的に株式投資もしたい方 成長投資枠での株式売買を見越して、証券会社でのNISA口座開設が向いています。取引手数料の体系も合わせて確認しましょう。

相談しながら始めたい方 対面でのサポートが必要な場合は、窓口相談ができる銀行や対面証券会社も選択肢です。ただし商品数や手数料については事前に確認を。

既存の口座と連携させたい方 日常的に使っている銀行や証券会社にNISA口座があれば、入出金の手間が少なくなります。ただしコストや商品数を他の金融機関と比較したうえで判断することが大切です。


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