貯蓄口座

support@habitto.com
戻る

新NISAとは?制度のメリット・デメリットと始め方をわかりやすく解説

新NISAとは?制度のメリット・デメリットと始め方をわかりやすく解説

「新NISAって聞くけど、結局どんな制度なの?」「旧NISAとは何が違うの?」と感じている方は多いのではないでしょうか。

新NISAは、2024年1月にスタートした少額投資非課税制度(NISA)の新しいかたちです。株式や投資信託で得た利益にかかる約20%の税金が非課税になる制度で、旧制度から大幅に使いやすくなりました。非課税保有期間が無期限になり、年間の投資上限額も拡大され、つみたて投資枠と成長投資枠の併用もできるようになっています。

この記事では、新NISA制度の仕組み、メリットとデメリット、旧NISAとの違い、そしてNISA口座の開設手順まで、初心者にもわかりやすく解説します。


この記事のアドバイザー

記事監修アドバイザー認定済み

髙山 千愛美たかやま ちあみ2,000件以上のライフプラン相談を通じて、お客様の描く未来の実現をサポートしてきました。『お金の貯め方・増やし方・守り方・使い方』を一緒にひとつずつ、考えてみませんか💡1級ファイナンシャル・プランニング技能士証券外務員第一種宅地建物取引士得意分野: 資産運用・住宅ローン
投資スタイル: 長期積立分散を意識したインデックス投資/株主優待


新NISA制度の基本|2024年1月からの変更点

新NISAは、2024年1月から始まった投資の非課税制度です。正式名称は「少額投資非課税制度」で、投資で得た利益(売却益や配当金)に対する約20%の税金がかからなくなります。

旧NISA制度(2023年までのNISA)では「つみたてNISA」と「一般NISA」のどちらか一方しか利用できませんでしたが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを同時に使えるようになりました。

新NISAの制度概要

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間投資上限額120万円240万円
非課税保有期間無期限無期限
対象商品長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託株式、投資信託、ETFなど
対象年齢18歳以上18歳以上

年間の投資上限額は、つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠240万円 = 合計360万円です。

生涯を通じた非課税保有限度額は1800万円で、そのうち成長投資枠で使えるのは最大1200万円までとなっています。


旧NISAとの違い|2023年までのNISAと比較

2023年までのNISA制度と新NISAでは、使い勝手が大きく異なります。主な変更点を確認しておきましょう。

項目旧つみたてNISA旧一般NISA新NISA
年間投資額40万円120万円360万円(合計)
非課税保有期間20年5年無期限
非課税保有限度額800万円600万円1800万円
制度の併用不可(選択制)不可(選択制)可能
売却後の枠の再利用不可不可可能(翌年以降)

旧制度から新NISAへの移行手続きは基本的に不要です。2023年までにNISA口座を持っていた方は、同じ金融機関で自動的に新NISA口座が開設されています。旧NISAで保有している商品はそのまま旧制度の非課税期間が適用され、新NISAの非課税保有限度額(1800万円)とは別枠で管理されます。


新NISAの5つのメリット

新NISAには、資産形成を後押しする複数のメリットがあります。

メリット1:非課税保有期間が無期限

旧つみたてNISAでは20年、旧一般NISAでは5年だった非課税保有期間が、新NISAでは無期限になりました。売却のタイミングを焦る必要がなく、長期的な運用がしやすくなっています。

たとえば、毎月3万円を年利5%で運用した場合、20年後には約1,233万円(元本720万円 + 運用益約513万円)になる計算です。この運用益に対する税金(約20%)がかからないため、課税口座で運用した場合と比べて約100万円以上の差が出る可能性があります。

メリット2:年間投資上限額が大幅に拡大

年間の投資上限額が合計360万円に拡大されました。旧つみたてNISAの40万円、旧一般NISAの120万円と比べると、大幅に増えています。毎月の積立額でいえば、つみたて投資枠だけでも月10万円まで設定できます。

もちろん、上限いっぱいまで投資する必要はありません。月5,000円や1万円からでも始められるので、自分の家計に合った金額で無理なくスタートできます。

メリット3:つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能

旧制度では、つみたてNISAと一般NISAは年単位の選択制でした。新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を同時に利用できます。

たとえば、つみたて投資枠で毎月コツコツとインデックスファンドを積立投資しながら、成長投資枠で個別株式や特定の投資信託に投資するという使い分けが可能です。投資スタイルに合わせた柔軟な運用ができるようになりました。

メリット4:売却後の非課税枠が再利用できる

新NISAでは、保有商品を売却した場合、その商品の取得価格(簿価)の分だけ非課税保有限度額が翌年以降に復活します。

たとえば、100万円で購入した投資信託が150万円に値上がりして売却した場合、翌年以降に100万円分の非課税枠が再び使えるようになります。復活するのは元本部分(100万円)のみで、利益部分(50万円)は含まれません。

ライフイベントで一時的にお金が必要になった場合でも、売却後に再び投資を始められるのは大きなメリットです。

メリット5:制度が恒久化された

旧NISAには制度の期限がありましたが、新NISAは恒久的な制度として設計されています。「いつまでに始めなければ」というプレッシャーがなく、自分のペースで資産形成に取り組むことができます。


新NISAの3つのデメリットと注意点

メリットが多い新NISAですが、利用する際に知っておきたい注意点もあります。

デメリット1:元本割れのリスクがある

新NISAは「非課税」であって「元本保証」ではありません。投資信託や株式は価格が変動する金融商品であり、購入時よりも値下がりして損失が出る(元本割れする)リスクがあります。

特に短期間で見ると、株式市場の変動幅は大きくなりがちです。長期・積立・分散投資を基本にすることで、価格変動のリスクを抑えながら資産を育てることが期待できます。

デメリット2:損益通算・繰越控除ができない

NISA口座で発生した損失は、課税口座(特定口座や一般口座)の利益と相殺する「損益通算」ができません。また、損失を翌年以降に繰り越す「繰越控除」も適用されません。

たとえば、NISA口座で10万円の損失が出て、課税口座で10万円の利益が出た場合、課税口座の利益に対しては通常どおり約20%の税金がかかります。NISA口座の損失を差し引くことはできないため、この点は理解しておく必要があります。

デメリット3:対象商品が限定されている

つみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たす投資信託のみが対象です。個別株式やETFは購入できません。成長投資枠では投資できる商品の幅が広がりますが、信託期間が20年未満の投資信託やレバレッジ型の商品など、一部対象外の商品があります。


つみたて投資枠と成長投資枠の違い

新NISAの2つの枠には、それぞれ異なる特徴があります。自分の投資スタイルに合った使い方を考えてみましょう。

つみたて投資枠の特徴

つみたて投資枠は、長期の積立投資に適した投資信託が対象です。金融庁が認めた商品のみが購入でき、2026年3月時点で約300本程度の投資信託が対象になっています。手数料が低く、分散投資に向いた商品が中心です。

毎月一定額を自動で積立購入する設定ができるため、購入タイミングを気にせずコツコツ投資を続けられます。投資初心者の方は、まずつみたて投資枠から始めるのがおすすめです。

成長投資枠の特徴

成長投資枠では、上場株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)など、幅広い金融商品に投資できます。年間240万円まで投資可能で、一括購入も積立購入もできます。

個別の銘柄を選んで投資したい方や、特定のセクターやテーマに投資したい方に向いています。ただし、商品選びの幅が広い分、リスクの判断も自分で行う必要があります。

どう使い分ける?

投資経験や目的に応じた使い分けの例を紹介します。

投資をこれから始める方は、つみたて投資枠だけで十分です。毎月1万〜3万円程度のインデックスファンド(全世界株式型や先進国株式型など)への積立からスタートし、投資に慣れてきたら成長投資枠の利用を検討するという進め方が堅実です。

ある程度の投資経験がある方は、つみたて投資枠でコア資産(インデックスファンド)を積み立てつつ、成長投資枠で個別株式や特定テーマの投資信託に投資する「コア・サテライト戦略」を取ることもできます。


NISA口座を開設する方法|金融機関の選び方と手続き

NISA口座は、銀行または証券会社で開設できます。1人につき1口座しか持てないため、金融機関の選び方は大切です。

金融機関の選び方

NISA口座を開設できる金融機関は、大きく分けて証券会社(ネット証券・総合証券)と銀行があります。

証券会社のメリット: 取扱商品数が多い傾向があり、個別株式やETFにも投資できます。特にネット証券は手数料が低く、取引ツールも充実しています。つみたて投資枠と成長投資枠の両方をフルに活用したい方に向いています。

銀行のメリット: 普段使っている口座からそのまま積立設定できるため、手続きが簡単です。対面で相談できる場合もあります。ただし、取扱商品数は証券会社より少ない傾向があり、成長投資枠で個別株式を購入できない場合もあります。

金融機関を選ぶ際は、取扱商品数、手数料、使いやすさ、ポイント還元などを比較しましょう。金融機関は年1回変更できますが、手続きに時間がかかるため、最初の選択が大切です。

NISA口座の開設手順

NISA口座の開設は、一般的に以下の手順で行います。

ステップ1:金融機関を選ぶ 取扱商品数や手数料、操作のしやすさを比較して、自分に合った金融機関を選びます。

ステップ2:口座開設を申し込む 証券口座(またはNISA対応の銀行口座)の開設を申し込みます。本人確認書類とマイナンバーが必要です。多くの金融機関ではオンラインで完結できます。

ステップ3:NISA口座の開設を申し込む 証券口座の開設と同時、または口座開設後にNISA口座の開設を申し込みます。税務署の審査があるため、利用開始まで1〜2週間程度かかる場合があります。

ステップ4:投資商品を選んで購入する 口座が開設されたら、つみたて投資枠や成長投資枠で購入する商品を選びます。つみたて投資枠では、毎月の積立金額と購入する投資信託を設定します。


新NISAを始める際の5つのポイント

NISA口座を開設した後、実際に運用を始める際に押さえておきたいポイントを紹介します。

ポイント1:生活防衛資金を確保してから始める

投資は余裕資金で行うのが基本です。病気やケガ、失業など、想定外の出費に備える「生活防衛資金」を先に確保しておきましょう。一般的には、生活費の3〜6ヶ月分が目安と言われています。

たとえば毎月の生活費が20万円の方なら、60万〜120万円程度を普通預金や高金利の貯蓄口座に確保しておくと安心です。Habittoの貯蓄口座なら条件なしで年利0.6%(税引後0.478%)がつくので、使わないお金をただ寝かせておくよりも効率的にお金を育てられます。

※0.6%(税引後0.478%)の金利は預金額100万円まで適用、100万円を超える預金については0.3%(税引後0.239%)の金利が適用されます。金利は変動する場合があります。

ポイント2:少額から始めて投資に慣れる

新NISAでは、多くの金融機関で月100円から積立投資を始められます。「まとまったお金がないと投資はできない」ということはありません。

まずは月5,000円や1万円など、家計に無理のない金額からスタートして、投資に慣れてきたら徐々に金額を増やしていくのが堅実です。

ポイント3:長期運用を前提に考える

投資信託や株式の価格は、短期間では上下に大きく動くことがあります。数ヶ月の値動きで一喜一憂するのではなく、10年、20年といった長期の視点で運用することが大切です。

長期で運用することで、価格変動のリスクが平準化される傾向があります。毎月一定額を積立購入する「ドルコスト平均法」を活用すれば、価格が高いときには少なく、安いときには多く購入できるため、購入単価が平準化されます。

ポイント4:分散投資を心がける

1つの銘柄や1つの国に集中して投資すると、その銘柄や市場が下落したときに大きな損失を受ける可能性があります。複数の資産クラス(株式・債券)、複数の地域(国内・先進国・新興国)に分散して投資することで、リスクを抑えながら運用できます。

つみたて投資枠で購入できるインデックスファンドには、全世界株式に分散投資する商品もあり、1本で幅広い分散投資が実現できます。

ポイント5:投資の目的と期間を明確にする

「何のために、いつまでに、いくら必要か」を明確にしておくと、投資方針がぶれにくくなります。老後資金なら20〜30年、教育資金なら10〜15年、住宅購入の頭金なら5〜10年と、目的によって運用期間も変わります。

目的や期間が異なる資金は、それぞれ別の方法で管理するのがおすすめです。たとえば、5年以内に使う予定のお金は投資に回さず預金で管理し、10年以上先に使うお金を新NISAで運用する、という使い分けが合理的です。


2026年度のNISA制度改正|最新の動向

2025年12月に閣議決定された「令和8年度税制改正大綱」では、新NISAのさらなる拡充が決まっています。2026年度中の施行が予定されている主な変更点は3つです。

変更点1:つみたて投資枠が18歳未満にも開放

現行の新NISAは18歳以上が対象ですが、2026年度の改正ではつみたて投資枠に限って18歳未満にも開放されます。年間投資上限額は60万円、非課税保有限度額は600万円です。12歳以降は、子の同意を得た上で教育費等のための払出しも可能になります。

2023年末に廃止されたジュニアNISAでは18歳まで払出し不可の制限がネックでしたが、新しいこどもNISAでは柔軟な設計になっています。

変更点2:対象商品の拡充

つみたて投資枠の対象投資信託について、これまで株式の比率が50%を超えていることが条件でしたが、改正後は債券中心のバランス型投資信託も対象に加わります。リスクを抑えた商品の選択肢が広がることで、投資初心者やリスク許容度の低い方も利用しやすくなります。

また、指定株式指数には読売株価指数やJPXプライム150が追加され、対象の投資信託がさらに増える見込みです。

変更点3:所在地確認手続きの簡素化

これまで、NISA口座開設後10年ごとに金融機関から住所確認が行われ、回答がなければ新規買付が停止される仕組みでした。2026年度の改正では、この確認手続きが簡素化されます。


よくある質問

Q:新NISAはいつ始めるのがいいですか? 長期運用が基本なので、早く始めるほど複利効果を活用できます。「ベストなタイミング」を待つよりも、自分のペースでできるだけ早く始めることが大切です。すでに2024年1月から制度はスタートしているため、今日からでも始められます。

Q:新NISA口座は複数の金融機関で開設できますか? NISA口座は1人1口座のみです。年に1回、金融機関の変更は可能ですが、変更した年は変更前の金融機関で購入した商品をそのまま保有し続ける必要があります(移管はできません)。

Q:旧NISAの口座はどうなりますか? 2023年までのNISAで購入した商品は、旧制度の非課税期間が終了するまでそのまま保有できます。旧NISAの非課税保有額は、新NISAの1800万円の限度額とは別枠です。

Q:新NISAで損が出たらどうなりますか? NISA口座の損失は、課税口座との損益通算や繰越控除ができません。非課税のメリットは利益が出たときに発揮されるため、長期・分散・積立の原則を守ることが大切です。


「投資を始めたいけど、自分に合った方法がわからない」「新NISAと預金のバランスをどうすればいいか迷っている」という方は、お金のプロに相談してみるのも一つの方法です。Habittoでは国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で相談できます。NISAの始め方から、貯蓄と投資の配分、ライフプラン全体のことまで気軽に聞けるので、一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。無理な勧誘は一切ありません。

※投資にはリスクが伴います。詳細は各商品の説明書をご確認ください。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。