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新NISAつみたて投資枠と成長投資枠の違いは?メリット・選び方を解説

新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いは?特徴・メリット・選び方を解説

「新NISAを始めたいけど、つみたて投資枠と成長投資枠のどっちを使えばいいの?」と迷っていませんか?

2024年1月にスタートした新NISAでは、この2つの投資枠を併用できるようになりました。2025年6月末時点でNISA口座数は約2,700万口座を突破し、多くの人が資産形成に活用しています。ただ、それぞれの枠の違いや使い分け方がわかりにくいという声はいまだに多いです。

この記事では、つみたて投資枠と成長投資枠の違いを具体的な数字とともにわかりやすく解説します。自分に合った活用方法を見つけるヒントにしてください。


この記事のアドバイザー

記事監修アドバイザー認定済み

芳恵よしえ外資系保険会社で8年以上の経験を通し、1000名以上のお客様のライフプランや資産運用をサポートしてまいりました。あなたの大切な「今」と「未来」の生活を豊かにするための「お金の新習慣」。その一歩を、一緒に踏み出してみませんか。2級ファイナンシャル・プランニング技能士得意分野: 資産運用・生命保険


新NISAの基本をおさらい

新NISAは、投資で得た利益(運用益や配当金)に税金がかからない非課税制度です。このNISA制度を利用すると、通常なら20.315%かかる税金がゼロになります。

たとえば投資信託で10万円の利益が出た場合、通常の口座なら約2万円が税金として差し引かれます。NISA口座なら10万円がまるごと手元に残ります。

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあり、2024年からは両方を同時に使えるようになりました。旧制度では「つみたてNISA」と「一般NISA」のどちらか一方しか選べなかったので、大きな改善です。


つみたて投資枠と成長投資枠の違いを比較

2つの投資枠の主な違いを表にまとめました。

項目つみたて投資枠成長投資枠
**年間投資枠**120万円240万円
**非課税保有限度額**1,800万円(成長投資枠と合算)1,200万円(内数)
**非課税保有期間**無期限無期限
**投資対象商品**金融庁が認めた投資信託・ETF上場株式・投資信託・ETFなど
**購入方法**積立投資のみ積立投資+一括投資
**対象年齢**18歳以上18歳以上

※2つの枠を合わせた非課税保有限度額の合計は1,800万円です。そのうち成長投資枠で使えるのは最大1,200万円まで。つみたて投資枠だけで1,800万円を使い切ることも可能です。

この表をもとに、それぞれの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。

年間投資枠の違い

つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円が上限です。2つを合わせると年間最大360万円を非課税で投資できます。

つみたて投資枠の120万円を月額に換算すると毎月10万円。旧つみたてNISAの年間40万円(月約3.3万円)と比べて3倍に拡大しました。毎月コツコツ積み立てたい方にとっては十分な金額です。

成長投資枠の240万円は、ボーナスでまとまった金額を投資したい場合や、好きなタイミングで一括投資したい場合に使いやすい枠です。

対象商品の違い

つみたて投資枠で買えるのは、金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」と認めた投資信託とETFに限られています。具体的には、手数料が低く、信託期間が無期限または20年以上の商品が対象です。初心者にとっては「選びやすい」というメリットがあります。

成長投資枠では、つみたて投資枠の対象商品に加えて、上場株式(個別株)やREIT(不動産投資信託)など、幅広い商品に投資できます。自分で銘柄を選んで投資したい方に向いています。

ただし、成長投資枠でも投資できない商品があります。整理・監理銘柄の株式、信託期間20年未満の投資信託、毎月分配型の投資信託、デリバティブ取引を用いた一部の投資信託は対象外です。

購入方法の違い

つみたて投資枠は、毎月や毎週など定期的に一定額を積み立てる「積立投資専用」の枠です。自分の好きなタイミングで一度にまとめて買うことはできません。

成長投資枠は、積立投資に加えて一括投資もできます。「今が買い時」と判断したタイミングでまとまった金額を投資することも、つみたて投資枠と同じようにコツコツ積み立てることも可能です。


つみたて投資枠のメリットと注意点

メリット

少額からコツコツ始められる

金融機関によっては100円から積立投資が可能です。毎月の積立金額は自由に変更できるので、収入や家計の状況に合わせて柔軟に調整できます。

商品選びで迷いにくい

金融庁が定めた基準を満たす投資信託だけが対象なので、手数料が極端に高い商品や運用期間が短い商品は最初から除外されています。投資の経験が少ない方でも、比較的安心して商品を選べます。

時間を味方にできる

定期的に一定額を購入する「ドルコスト平均法」の効果で、価格が高い時には少なく、安い時には多く購入できます。長期で続けることで購入価格が平準化され、リスクを抑えた運用が期待できます。

注意点

投資対象が金融庁の基準を満たす投資信託・ETFに限定されるため、個別株式やREITには投資できません。また、積立投資のみの購入方法なので「今すぐまとまった金額を投資したい」というニーズには対応しにくいです。


成長投資枠のメリットと注意点

メリット

投資の自由度が高い

投資信託だけでなく、上場株式やETF、REITなど幅広い商品に投資できます。特定の企業に投資したい、配当金を受け取りたい、という方には魅力的な枠です。

購入タイミングを自分で選べる

積立投資と一括投資の両方が可能です。ボーナスが入ったタイミングでまとめて投資する、相場が下がったタイミングで追加投資する、といった柔軟な運用ができます。

年間投資枠が大きい

年間240万円まで非課税で投資できるため、まとまった資金を効率的に運用したい方に適しています。

注意点

投資対象商品が幅広いぶん、自分で銘柄を選ぶ判断力が必要です。株式投資では値動きの幅が大きく、短期間で損失が出る可能性もあります。非課税保有限度額は1,200万円が上限なので、1,800万円の非課税枠をフルに使いたい場合は、つみたて投資枠との併用が必要です。


どちらを選ぶ?タイプ別の活用方法

つみたて投資枠がおすすめの方

投資初心者で、リスクを抑えながらコツコツ資産形成したい方には、つみたて投資枠が向いています。金融庁が厳選した投資信託の中から選ぶため、商品選びのハードルが低いです。毎月1万円や3万円といった少額からでも始められます。

たとえば毎月3万円を年利5%で20年間積み立てると、元本720万円に対して運用収益は約513万円。合計約1,233万円になる計算です(あくまでシミュレーションであり、実際の運用成績を保証するものではありません)。

成長投資枠がおすすめの方

投資経験があり、個別株にも挑戦してみたい方は成長投資枠の活用を検討してみてください。自分で銘柄やタイミングを選ぶ自由度があるぶん、投資の知識や情報収集にある程度の時間を割ける方に適しています。

併用がおすすめの方

実は、2つの枠を併用するのがもっとも効率的な活用方法です。たとえば以下のような使い分けができます。

パターン1:つみたて投資枠をメインに、成長投資枠をサブで使う

毎月の積立はつみたて投資枠で投資信託をコツコツ購入し、ボーナスが入ったときに成長投資枠で個別株や追加の投資信託を購入する方法です。

パターン2:両方の枠で積立投資をする

成長投資枠でも積立投資は可能です。つみたて投資枠の年間120万円では足りない場合、成長投資枠の240万円を追加で使えば、年間最大360万円の積立投資ができます。成長投資枠ではつみたて投資枠の対象商品も購入できるので、同じ投資信託を両方の枠で積み立てることも可能です。

パターン3:20代・30代の長期運用プラン

つみたて投資枠で毎月5万円×30年=1,800万円を積み立てるプランです。非課税保有限度額の1,800万円をつみたて投資枠だけで使い切れるので、シンプルでわかりやすい方法です。


2026年度の制度改正で何が変わる?

2025年12月に決定された2026年度の税制改正大綱では、NISAに関する追加の改善が盛り込まれました。主な変更点は3つです。

18歳未満へのつみたて投資枠の解禁

これまで18歳以上に限られていたNISAの対象年齢が、つみたて投資枠に限って18歳未満にも拡大されます。年間60万円まで、総額600万円までが上限となる方向です。親や祖父母が子や孫のために資産形成を始められるようになります。

対象商品の拡充

つみたて投資枠で、新たな株式指数に連動するファンドや、債券中心の投資信託も対象に含める方向で検討が進んでいます。投資の選択肢が広がります。

非課税枠の当年中復活

現行では、NISA口座の商品を売却した場合、その分の非課税枠が復活するのは翌年でした。改正後は同年中に復活し、別の商品に再投資できるようになる見込みです。

※これらの改正は2026年春の通常国会で関連法案が成立した後に適用される予定です。


新NISAを始めるための手順

NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できません。証券会社や銀行など、どの金融機関で口座を開くかで取り扱い商品やサービスが異なります。ネット証券は取引手数料が安い傾向がありますし、取扱銘柄数も多いのが特徴です。

口座開設の流れは、おおまかに以下の通りです。

  1. 金融機関を選ぶ(取扱商品、手数料、使いやすさなどを比較)

  2. NISA口座の開設を申し込む(オンラインで完結するところが多い)

  3. 税務署の確認を経て口座が開設される(2週間程度)

  4. つみたて投資枠や成長投資枠で商品を購入する

金融機関を選ぶ際は、自分が投資したい金融商品があるかどうかを確認しましょう。つみたて投資枠の対象商品数は金融機関によって異なります。NISA制度を有効に利用するために、各金融機関の特徴やファンドのラインアップを比較してから申し込むのがおすすめです。


よくある質問

Q. つみたて投資枠と成長投資枠はどちらか一方だけ使ってもいい?

はい、両方使わなければいけないルールはありません。「つみたて投資枠だけ使う」「成長投資枠だけ使う」どちらでもOKです。投資初心者の方は、まずはつみたて投資枠から始めてみて、慣れてきたら成長投資枠の活用も検討するのがおすすめです。

Q. 非課税保有限度額の1,800万円を超えたらどうなる?

1,800万円の上限に達すると、それ以上NISA口座での新規購入はできなくなります。ただし、商品を売却すれば、売却した分の非課税枠が復活し、翌年以降に再利用できます(2026年度改正で同年中に復活する見込み)。

Q. NISAで損失が出た場合、税金上のメリットはある?

NISA口座での損失は、特定口座や一般口座の利益と損益通算することができません。NISA口座での運用は利益が非課税になるメリットがある反面、損失が出た場合に他の口座の利益と相殺できない点は知っておきましょう。


「NISAの制度はわかったけど、自分の収入や家族構成に合った投資のやり方がわからない」と感じたら、プロに聞いてみるのも一つの方法です。Habittoでは国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で相談できます。NISAの始め方や商品選びについても、チャットやオンラインセッションで気軽に相談できます。無理な勧誘は一切ありませんので、安心して試してみてください。

※投資にはリスクが伴います。詳細は各商品の説明書をご確認ください。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。