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シングルファザーの家計管理|使える支援制度と貯蓄のコツを解説

シングルファザーの家計管理|使える支援制度と貯蓄を増やすコツ

シングルファザーとして子育てをしていると、「収入は自分だけだし、将来のお金のことが心配」「どうやって家計をやりくりすればいいんだろう」と悩むことがありますよね。

実は、シングルファザーが利用できる支援制度は想像以上に充実しています。また、家計管理のちょっとした工夫で、生活の安心感はぐっと高まります。

この記事では、シングルファザー世帯の収入や生活費の実態を踏まえながら、活用できる支援制度と、ムリなく続けられる家計管理のコツをお伝えします。


この記事のアドバイザー

記事監修アドバイザー認定済み

一條 知亮いちじょう ともすけ保険業界で資産活用のサポートに携わり、15年目になります。お客様それぞれに未来予想図があり、お金の活かし方も人それぞれです。夢の実現のために、ご自身にとって最適な資産活用方法を一緒に楽しく考えてみませんか?相続診断士得意分野: 資産運用・保険・ライフプラン作成
投資スタイル: 生命保険での資産形成・外国株式の長期分散投資


シングルファザー世帯のお金事情

厚生労働省の「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査」によると、日本には約14.9万世帯の父子家庭があります。シングルファザーになった理由は「離婚」が約7割、「死別」が21.3%となっています。

シングルファザー世帯の平均年間収入は以下の通りです。

父自身の就労収入:約496万円 ・世帯全体の収入(手当や同居家族の収入を含む):約606万円

シングルマザー世帯の平均年間収入(就労収入約236万円、世帯全体約373万円)と比べると、収入面では比較的余裕があるように見えます。

ただし、同じ調査で「困っていること」を尋ねたところ、父子家庭の38.2%が「家計」と回答しています。母子家庭は49%でしたが、収入が2倍以上あるにもかかわらず約4割が家計に悩んでいるというのは、見過ごせない数字です。

その背景には、シングルファザー特有の事情があります。

時間の制約:子育てとの両立で残業や出張が難しくなり、収入が減少するケース ・死別のケース:急にひとり親になった場合、生活費や家計管理のノウハウがないまま子育てが始まる ・情報格差:母子家庭向けの情報は多いが、父子家庭向けの情報が少なく、支援制度を知らないままのケースも多い


シングルファザーが受けられる支援制度

「父子家庭は支援の対象外」と思っている方もいるかもしれませんが、現在は多くの制度がシングルファザーにも適用されています。知らないともったいないので、主な支援制度を確認しておきましょう。

児童扶養手当

ひとり親世帯の生活安定を目的とした手当で、2010年の法改正により父子家庭も対象になりました。18歳に達する日以降の最初の3月31日までの子ども(障害がある場合は20歳未満)を養育している方が対象です。

2024年11月の制度改正で支給額と所得制限が見直されています。

全部支給の場合(月額) ・子ども1人目:46,690円 ・2人目:+11,030円 ・3人目以降:+11,030円(2024年11月から第2子と同額に引き上げ)

所得制限があるため、年収によって全部支給か一部支給かが決まります。たとえば子ども1人の場合、所得ベースで約190万円未満なら全部支給、約385万円未満なら一部支給の対象になります(収入に換算すると異なる場合があります)。

「年収が高いから対象外」と思い込んでいる方も、一度確認してみる価値はあります。申請はお住まいの市区町村の窓口で行います。

児童手当

ひとり親世帯に限らず、すべての子育て世帯を対象にした手当です。2024年10月の制度改正で所得制限が撤廃され、高校卒業(18歳の年度末)まで受給できるようになりました。

支給額(月額) ・3歳未満:15,000円 ・3歳〜高校生:10,000円 ・第3子以降:30,000円

ひとり親家庭等医療費助成制度

ひとり親家庭の親と子どもが病院にかかった際、健康保険の自己負担分を自治体が助成する制度です。多くの自治体では実質無料で医療を受けられます。

子どもが風邪をひいたり、自分が体調を崩したりしたときも安心して病院に行けるので、ひとり親世帯にとっては心強い制度です。

住宅手当・家賃補助

自治体によっては、ひとり親世帯を対象にした住宅手当や家賃補助があります。たとえば神戸市では月額最大15,000円の家賃補助と、最大6万円の家賃債務保証料補助が受けられます。

家賃は毎月の固定費の中でも大きな割合を占めるので、お住まいの自治体に制度があるか確認してみてください。

水道料金・下水道料金の減免

児童扶養手当を受給している方を対象に、水道・下水道料金を減免している自治体もあります。

水道料金・下水料金の減免内容(東京都の場合)

・水道料金:基本料金と1月当たり10m³までの従量料金の合計額に100分の110を乗じて得た額

・下水道料金:1月当たり8m³までの料金

JR通勤定期券の割引

児童扶養手当を受給している方は、JRの通勤定期券を3割引で購入できます。市区町村で「特定者資格証明書」と「特定者用定期乗車券購入証明書」を発行してもらう必要があります。

私鉄やバスなどでも割引制度を設けている交通機関があるので、利用している交通機関に問い合わせてみましょう。


家計管理のコツ|ムリなく続けられる方法

支援制度を活用しつつ、日々の家計管理を工夫することで、生活の余裕は着実に増えていきます。ポイントは「がまんの節約」ではなく「仕組みで貯める」ことです。

1. まずは「見える化」から始める

家計管理の第一歩は、毎月の収入と支出を把握することです。といっても、細かく家計簿をつける必要はありません。

おすすめは家計簿アプリの活用です。銀行口座やクレジットカードと連携すれば自動で記録されるので、手間がかかりません。代表的なアプリには「マネーフォワード ME」や「Zaim」があります。

まずは1ヶ月、何にいくら使っているかを眺めてみてください。「意外とコンビニで使っている」「サブスクが複数あった」など、見直しポイントが見えてきます。

2. 固定費を見直す

節約というと食費を削ることを考えがちですが、効果が大きいのは固定費の見直しです。一度見直せば、その後は自動的に節約効果が続きます。

見直しの優先順位が高い固定費スマホ代:格安SIMへの乗り換えで月3,000〜5,000円削減できることも ・保険料:ひとり親になったタイミングで保障内容と保険料を見直す ・サブスク:使っていないサービスがないか確認 ・電気・ガス:電力会社やガス会社を比較検討

3. 先取り貯蓄を仕組み化する

「余ったら貯金しよう」と思っていても、なかなかお金は貯まりません。給料が入ったら、まず一定額を別口座に移す「先取り貯蓄」が効果的です。

たとえば100万円をHabittoの貯蓄口座に預けておくと、条件なしで年利0.6%(税引後0.478%)の金利がつきます。1年で約5,000円 の利息になる計算です。メガバンクの普通預金金利は2026年2月から0.3%に引き上げられましたが、それでも条件なしで0.6%の金利がつくのはメリットといえます。

※Habittoでは100万円まで年利0.6%(税引後0.478%)、100万円を超える部分は年利0.3%(税引後0.239%)

4. キャッシュレス決済で支出を管理する

現金だと「何にいくら使ったか」が把握しにくくなります。デビットカードやクレジットカードを使うと、利用履歴が自動で残るので家計管理が楽になります。

ただし、クレジットカードは後払いなので使いすぎが心配という方には、デビットカードがおすすめです。デビットカードは口座残高の範囲でしか使えないため、使いすぎを防げます。

Habittoのデビットカードは利用額の0.8%が翌月に現金でキャッシュバックされます。たとえば月5万円使うと400円、年間で4,800円が戻ってくる計算です。家計管理と節約を同時にできるのはメリットですね。

5. 週単位で予算を管理する

月単位の予算管理だと、月末になって「使いすぎていた」と気づくことがあります。食費や日用品費は週単位で予算を決めると、調整がしやすくなります。

たとえば食費の月予算が4万円なら、週あたり1万円が目安です。途中で使いすぎた週があっても、翌週で調整すれば月トータルで予算内に収められます。


子どもの教育費はどう備える?

シングルファザーにとって気になるのが、将来の教育費です。文部科学省の「令和5年度 子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校まで公立の場合でも約600万円、私立が増えると1,000万円を超えることもあります。

教育費は急に必要になるものではないので、早めにコツコツ貯めていくのが基本です。

教育費の準備方法児童手当を貯蓄に回す:使わずに貯めておくだけで、18歳までに約200万円 ・学資保険:計画的に積み立てられるが、途中解約は元本割れのリスクあり ・新NISA:非課税で運用できるが、元本保証ではない

どの方法がいいかは、家計の状況やリスク許容度によって変わります。「自分に合った方法がわからない」という場合は、専門家に相談してみるのも一つの方法です。

Habittoでは国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で相談できます。教育費の準備方法から家計全体の見直しまで、ひとり親世帯の状況に合わせたアドバイスを受けられます。


困ったときの相談先

シングルファザーとして子育てと仕事を両立していると、一人で抱え込んでしまうことがあります。困ったときは、遠慮なく相談窓口を活用してください。

市区町村の子育て支援課・福祉課:支援制度の案内や申請手続き ・母子・父子自立支援員:ひとり親世帯の生活全般の相談 ・ハローワーク:就労支援、職業訓練の案内 ・ファイナンシャルプランナー:家計管理、教育費、保険の相談


お金のことは一人で悩みがちですが、使える制度は思っているより多くあります。まずはお住まいの自治体で、どんな支援が受けられるか確認してみてください。

条件なしで高金利がつく貯蓄口座で生活資金を確保しつつ、少しずつでもお金を育てていきたいという方は、Habittoの貯蓄口座も選択肢の一つです。口座開設は最短8分、スマホだけで完結できます。