積立定期預金とは?自動で貯蓄できる仕組み・金利・始め方を解説
積立定期預金とは?自動で貯蓄できる仕組み・金利・始め方をわかりやすく解説
「貯金しようと思っているのに、なかなかお金が貯まらない…」
そんな悩みを持つ方におすすめなのが、積立定期預金です。毎月決まった日に自動的にお金が積み立てられるので、「気づいたら使ってしまった」ということがなくなります。
この記事では、積立定期預金の仕組みや金利、定期預金との違い、始め方までわかりやすく解説します。
この記事のアドバイザー
記事監修アドバイザー認定済み髙山 千愛美(たかやま ちあみ)2,000件以上のライフプラン相談を通じて、お客様の描く未来の実現をサポートしてきました。『お金の貯め方・増やし方・守り方・使い方』を一緒にひとつずつ、考えてみませんか💡1級ファイナンシャル・プランニング技能士証券外務員第一種宅地建物取引士得意分野: 資産運用・住宅ローン
投資スタイル: 長期積立分散を意識したインデックス投資/株主優待
積立定期預金とは?
積立定期預金とは、毎月決まった日に決まった金額を普通預金口座から自動的に振り替えて、定期預金として積み立てていく預金商品です。
通常の定期預金は、まとまった金額を一括で預け入れます。一方、積立定期預金は毎月コツコツと少額ずつ積み立てていくのが特徴です。
進学費用、旅行資金、住宅購入の頭金など、目標額を設定した貯蓄に向いています。「3年後に100万円貯めたい」といった計画的な貯蓄をしたい方にぴったりの商品です。
積立定期預金の仕組み
積立定期預金の基本的な仕組みを見ていきましょう。
積立金額
毎月の積立金額は、多くの銀行で1,000円以上1,000円単位から設定できます。5,000円以上、10,000円以上としている銀行もあります。無理のない金額から始められるので、貯金が苦手な方でも続けやすいのが魅力です。
積立日の指定
給与振込日の直後など、毎月の積立日を自由に指定できます。給料日に自動で積み立てる設定にしておけば、「残ったら貯金しよう」ではなく「先に貯金する」習慣が自然と身につきます。
積立期間と満期日
契約期間(積立期間+据置期間)は、6ヵ月以上5年以内、または10年以内としている銀行が一般的です。積立期間が終了し、据置期間を経過した日が満期日となります。
金利の適用
積立定期預金の金利は、積み立てるごとに(毎月)その時点の金利が確定します。預入期間に応じた定期預金金利が適用されるのが一般的です。
積立定期預金の3つのタイプ
積立定期預金には、目的に応じて選べる3つのタイプがあります。
1. 満期型(目標型)
契約期間を設定し、目標額に向けて積み立てるタイプです。「3年後に海外旅行に行きたい」「5年後に住宅購入の頭金を貯めたい」など、明確な目標がある方に向いています。
2. エンドレス型(自由型)
契約期間を設定せず、自由に積み立てを続けるタイプです。いつでも一部払い戻しができるので、使い勝手が良いのが特徴です。「とにかく貯める習慣をつけたい」という方におすすめです。
3. 年金型
積立分を分割して受け取るタイプです。老後の生活資金など、将来の定期的な収入として活用できます。
積立定期預金と定期預金の違い
積立定期預金と通常の定期預金の違いを整理してみましょう。
積立定期/定期預金
・預け入れ方法 毎月少額ずつ積み立て/まとまった金額を一括で預入
・最低預入額 1,000円〜/1円〜(銀行による)
・預入期間 積立期間+据置期間/1ヵ月〜10年など
・金利の確定 積み立てごとに確定/預入時に確定
・中途解約 一部払い戻し可能な商品あり/原則として全額解約
・向いている人 コツコツ貯めたい人/まとまった資金がある人
積立定期預金は「貯める習慣づくり」、定期預金は「持っているお金の運用」に向いています。
積立定期預金のメリット
積立定期預金には、貯蓄を継続するための仕組みがたくさんあります。
1. 自動で貯蓄できる
毎月決まった日に普通預金口座から自動的に振り替えられるので、「今月は余裕があるから多めに貯金しよう」「今月は厳しいからお休み」といった感情的な判断に左右されません。一度設定すれば手間がかからず、確実に資産を積み重ねられます。
2. 少額から始められる
多くの銀行で1,000円程度の少額から始められます。途中で積立金額の変更や一時停止も可能なため、転職や結婚、出産など生活環境が変わっても、状況に応じて調整しながら継続できます。
3. 元本が保証される
積立定期預金は元本保証の商品です。株式や投資信託のように価格が変動することはありません。預金保険の対象でもあるため、万が一銀行が破綻しても、1金融機関あたり元本1,000万円とその利息が保護されます。
4. ボーナス月に増額できる
ボーナス月など臨時収入がある月に、通常の積立金額に上乗せして預け入れできる銀行もあります。たとえば、毎月1万円の積立に加えて、年2回のボーナス月に5万円ずつ増額すれば、年間で22万円(1万円×12ヵ月+5万円×2回)の積立が可能です。
5. ATMからの追加預入も可能
自動振替だけでなく、ATMから入金して追加的に積み立てることもできます。臨時収入があったときや、余裕があるときに追加で預け入れできるので便利です。
積立定期預金のデメリット・注意点
積立定期預金を始める前に、知っておきたい注意点もあります。
1. 金利は比較的低め
積立定期預金は「お金を増やす」よりも「確実に貯める」ことが目的の商品です。2026年2月現在、日銀の利上げにより銀行預金の金利は上昇傾向にありますが、それでも年0.3%〜0.5%程度が多く、インフレ率(年2%程度)を下回る水準です。
資産を積極的に増やしたい場合は、新NISAやiDeCoなどの投資制度と併用するのも一つの方法です。
2. 普通預金残高不足に注意
毎月の振替日に普通預金の残高が不足していると、その月の積立ができません。給与振込日の直後を振替日に設定する、または口座に余裕を持たせておくなど、継続のための工夫が必要です。
3. 途中解約すると金利が下がる場合がある
積立定期預金を満期前に解約すると、通常の定期預金と同様に金利が下がる場合があります。できるだけ満期まで継続することを前提に、無理のない金額で始めましょう。
積立定期預金の金利はどのくらい?
一般的に、ネット銀行はメガバンクや地方銀行より金利水準が高い傾向にあります。
ネット銀行の積立定期預金金利(参考)
ソニー銀行など一部のネット銀行では、積立定期預金に特別金利を適用するキャンペーンを実施していることがあります。6ヵ月もの・1年ものの積み立て定期預金に特別金利が適用される銀行もあります。
※金利は変動します。最新の金利は各銀行の公式サイトでご確認ください。
積立定期預金の始め方
積立定期預金を始める手順をご紹介します。
ステップ1:銀行を選ぶ
金利の高さ、積立金額の最低額、ATMや振込手数料、インターネットバンキングの使いやすさなどを比較して、自分に合った銀行を選びましょう。すでに給与振込口座を持っている銀行で始めるのが手軽です。
ステップ2:普通預金口座を開設する
積立定期預金を利用したい銀行に普通預金口座がない場合は、まず口座を開設します。ネット銀行であれば、Webから10分程度で申し込みが完了できることが多いです。
ステップ3:積立定期預金を申し込む
銀行の窓口、インターネットバンキング、または郵送で申し込みができます。積立金額、積立日、積立期間などを設定します。
ステップ4:積立がスタート
設定した日に普通預金口座から自動的に振り替えが行われ、積立が始まります。あとは自動で貯まっていくのを待つだけです。
積立定期預金を続けるコツ
せっかく始めた積立定期預金を長く続けるためのコツをご紹介します。
給与振込日の直後を積立日に設定する
お金があると使ってしまいがちな方は、給与が振り込まれたらすぐに積み立てる設定にしましょう。「先取り貯蓄」の習慣が自然と身につきます。
無理のない金額から始める
最初から高い金額を設定すると、続かなくなってしまうことがあります。まずは月5,000円や1万円など、無理のない金額から始めて、余裕ができたら増額するのがおすすめです。
目標を決める
「3年後に50万円貯めて旅行に行く」「5年後に100万円貯める」など、具体的な目標を決めると、モチベーションが続きやすくなります。
残高を定期的に確認する
インターネットバンキングやスマートフォンアプリで、積立残高を定期的に確認しましょう。お金が貯まっていく実感があると、継続しやすくなります。
積立定期預金とあわせて検討したい貯蓄方法
積立定期預金は確実にお金を貯められる方法ですが、金利が低いため、お金を「増やす」には向いていません。貯蓄に慣れてきたら、以下の方法もあわせて検討してみましょう。
新NISA(つみたて投資枠)
2024年から始まった新NISAでは、年間120万円までの投資信託の積立が非課税で運用できます。元本割れのリスクはありますが、長期的には積立定期預金より高いリターンが期待できます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
老後の資金づくりに特化した制度で、掛金が全額所得控除になるなど、税制面のメリットがあります。60歳まで引き出せないという制約がありますが、節税効果は大きいです。
普通預金への自動積立
定期預金のように満期がなく、いつでも引き出せる普通預金口座への自動積立も選択肢の一つです。引き出しの自由度を重視する方に向いています。
まずは少額から貯蓄の習慣をつけよう
積立定期預金は、毎月自動で貯蓄できる便利な商品です。少額から始められて、元本が保証されるので、貯蓄が苦手な方でも安心してスタートできます。
お金の貯め方や将来の資金計画で迷ったら、専門家に相談してみるのも一つの方法です。Habittoでは、国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で何度でも相談できます。「積立定期預金と新NISAはどちらから始めるべき?」「自分に合った貯蓄方法は?」など、気軽に聞いてみてください。
「まずはシンプルに貯蓄を始めたい」という方には、条件なしで年利0.6%(税引後0.478%)の金利がつくHabittoの貯蓄口座も選択肢の一つです。満期がなく、いつでも自由にお金を引き出せるので、急な出費にも対応できます。
※金利は変動する場合があります。100万円を超える部分は0.3%(税引後0.239%)が適用されます。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。