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預金金利とは?計算方法・利息との違いを初心者向けに解説【2026年】

預金金利とは?初心者でもわかる金利の仕組みと計算方法

銀行にお金を預けると「利息」がもらえます。この利息がいくらになるかを決めるのが「金利」です。2025年12月の日銀利上げで政策金利は0.75%と30年ぶりの水準に達し、メガバンクも2026年2月から普通預金金利を0.3%に引き上げると発表しました。

「金利が上がっている」というニュースは聞くけれど、そもそも金利と利息の違いがよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。この記事では、預金金利の基本的な仕組みから、利息の計算方法、金利の種類まで初心者の方にもわかりやすく解説します。


この記事のアドバイザー

記事監修アドバイザー認定済み

髙山 千愛美たかやま ちあみ2,000件以上のライフプラン相談を通じて、お客様の描く未来の実現をサポートしてきました。『お金の貯め方・増やし方・守り方・使い方』を一緒にひとつずつ、考えてみませんか💡1級ファイナンシャル・プランニング技能士証券外務員第一種宅地建物取引士得意分野: 資産運用・住宅ローン
投資スタイル: 長期積立分散を意識したインデックス投資/株主優待


預金金利とは

預金金利とは、銀行にお金を預けたときに受け取れる利息の割合のことです。

銀行にお金を預けるということは、実は銀行にお金を「貸している」状態と同じです。銀行は預かったお金を企業への融資や住宅ローンなどに使い、その利益の一部を「利息」として預金者に還元しています。この利息がどれくらいの割合でつくかを示したものが金利です。

金利は通常、年率(年利)で表示されます。たとえば「年利0.6%」と書いてあれば、100万円を1年間預けると0.6%分の利息がつくという意味です。


金利と利息の違い

金利と利息、似ているようで意味が違います。

金利は、預けたお金(元本)に対してつく利息の「割合」のことです。パーセント(%)で表示されます。

利息は、実際に受け取れる「金額」のことです。円で表示されます。

たとえば、100万円を年利0.6%で1年間預けた場合の利息は6,000円(税引前)です。0.6%が金利、6,000円が利息ということになります。

ちなみに「利子」という言葉もありますが、利息とほぼ同じ意味で使われています。金融機関によって呼び方が違うだけで、受け取れるお金に違いはありません。


預金の種類別・金利の特徴

預金にはいくつかの種類があり、それぞれ金利の水準や特徴が異なります。

普通預金

普通預金は、いつでも自由にお金を出し入れできる預金です。給与振込口座や生活費の管理に使われることが多く、最も身近な預金といえます。

メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)の普通預金金利は2026年2月2日から0.3%に引き上げられました。ネット銀行では条件なしで0.3%〜0.75%程度、条件を満たすとさらに上がる銀行もあります。

銀行によって金利に3倍程度の差があるため、預け先を選ぶことで受け取れる利息が大きく変わります。

※Habittoの貯蓄口座は普通預金の一種で、100万円まで年利0.6%(税引後0.478%)が条件なしで適用されます。

定期預金

定期預金は、1ヶ月、3ヶ月、1年、3年など、あらかじめ決めた期間お金を預ける預金です。満期まで原則として引き出せない代わりに、普通預金より高い金利が設定されています。

2026年2月現在、1年もの定期預金の金利はメガバンクで0.40%程度、ネット銀行では通常金利で0.5%〜0.8%程度、新規口座開設者向けキャンペーンを含めると1.0%〜1.35%程度となっています。途中で解約すると約定金利より低い「中途解約金利」が適用されるため、満期まで使わないお金で利用するのがおすすめです。

貯蓄預金

貯蓄預金は、普通預金と定期預金の中間のような存在です。一定額以上の残高があると普通預金より高い金利がつき、なおかつ自由に出し入れできます。ただし、給与振込や自動引落としには使えないケースがほとんどです。


単利と複利の違い

利息のつき方には「単利」と「複利」の2種類があります。同じ金利でも、単利と複利では最終的に受け取れる金額に差が出ます。

単利とは

単利は、最初に預けた元本に対してのみ利息がつく計算方法です。

たとえば、100万円を年利0.6%で3年間預けた場合の利息は以下のようになります。

1年目の利息:100万円 × 0.6% = 6,000円

2年目の利息:100万円 × 0.6% = 6,000円

3年目の利息:100万円 × 0.6% = 6,000円

合計利息:18,000円(税引前)

毎年、元本の100万円に対して同じ金額の利息がつきます。

複利とは

複利は、元本に利息を加えた金額に対して、さらに利息がつく計算方法です。「利息が利息を生む」仕組みともいえます。

同じ条件で計算すると、以下のようになります。

1年目の利息:100万円 × 0.6% = 6,000円

2年目の利息:100万6,000円 × 0.6% = 6,036円

3年目の利息:101万2,036円 × 0.6% ≒ 6,072円

合計利息:約18,108円(税引前)

金額の差は小さく見えますが、預入期間が長くなるほど、また金利が高いほど、複利効果は大きくなります。お金を増やすことを考えるなら、複利で運用できる商品を選ぶのがおすすめです。

普通預金は基本的に単利、定期預金は商品によって単利と複利があります。一般的に、預入期間が3年以上の定期預金は半年複利で計算されることが多いです。


利息の計算方法

利息を計算する基本的な式はシンプルです。

利息 = 元本 × 金利 × 預入期間

たとえば、100万円を年利0.6%で1年間預けた場合は以下のようになります。

100万円 × 0.6% × 1年 = 6,000円

ただし、ここで注意したいのが税金です。預金の利息には20.315%の税金(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)がかかります。税金は利息を受け取るときに自動的に差し引かれるため、確定申告などの手続きは不要です。

税引後の利息を計算すると、以下のようになります。

6,000円 ×(1 − 0.20315)= 約4,781円

年利0.6%と表示されていても、実際に手元に残るのは約0.478%分の利息ということになります。金融機関のウェブサイトでは「税引前」と「税引後」の両方の金利が記載されていることが多いので、実際に受け取れる金額を知りたいときは税引後の数字を確認しましょう。

具体的な計算例

いくつかのパターンで利息を計算してみましょう(2026年2月時点の金利水準を参考)。

例1:メガバンクの普通預金(年利0.3%)に100万円を1年間預けた場合 税引前利息:100万円 × 0.3% = 3,000円 税引後利息:3,000円 ×(1 − 0.20315)≒ 2,390円

例2:Habittoの貯蓄口座(年利0.6%)に100万円を1年間預けた場合 税引前利息:100万円 × 0.6% = 6,000円 税引後利息:6,000円 ×(1 − 0.20315)≒ 4,781円

同じ100万円でも、金利が0.3%違うだけで年間約2,391円の差が出ます。メガバンクの金利が0.3%に上がっても、条件なしで0.6%がつく口座との差は依然として残ります。


固定金利と変動金利

金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。

固定金利は、預け入れたときの金利が満期まで変わらないタイプです。定期預金に多く採用されています。金利が下がっても預入時の金利が適用されるメリットがある一方、金利が上がっても恩恵を受けられないデメリットがあります。

変動金利は、市場金利の動きに応じて定期的に見直されるタイプです。普通預金は基本的に変動金利です。金利上昇局面では有利ですが、金利低下局面では受け取れる利息が減る可能性があります。

2026年2月現在、日銀の利上げが続いている状況のため、変動金利の預金は金利が上がりやすい環境にあります。2025年12月の金融政策決定会合では「今後の継続的な利上げの必要性」が示唆されており、2026年も短期間での追加利上げが実施される可能性があります。


預金金利の最近の動向

日本では長らく超低金利が続いていましたが、2024年3月に日銀がマイナス金利政策を解除したことで、預金金利は上昇に転じています。

2024年3月以前のメガバンクの普通預金金利は0.001%でした。100万円を1年預けても利息はわずか10円(税引前)という時代が続いていたのです。

その後、2024年3月、2025年1月、そして2025年12月と段階的に利上げが行われ、政策金利は0.75%と1995年以来30年ぶりの水準に達しました。これを受けてメガバンク3行は2026年2月2日から普通預金金利を0.2%から0.3%に引き上げました。

ネット銀行ではすでに0.5%以上の金利を提供するところも増えており、条件なしで0.75%になる銀行も登場しています。預金でお金を増やすという選択肢が現実的になってきました。

※金利は経済情勢によって変動します。最新の金利情報は各金融機関のウェブサイトでご確認ください。


預金金利を比較するときのポイント

銀行を選ぶとき、金利だけを見て決めるのはもったいないかもしれません。以下のポイントも合わせてチェックしましょう。

金利の適用条件を確認する

表示されている金利が「条件付き」かどうかは確認しておきたいところです。たとえば 給与振込口座に指定すると0.7% 証券口座と連携すると0.38% 証券残高1,000万円以上で0.65% といった条件がついている場合があります。

条件を満たせないと、実際に適用される金利は表示より低くなります。自分が無理なく達成できる条件かどうかを確認しましょう。

預入限度額を確認する

高金利の預金でも、適用される金額に上限が設けられていることがあります。まとまった金額を預ける場合は、限度額を超えた部分の金利も確認しておきましょう。

手数料を確認する

ATM出金手数料や振込手数料が高いと、利息で得た分が手数料で消えてしまう可能性があります。たとえば年利0.3%で100万円を預けても、税引後の利息は約2,391円です。ATM出金手数料が1回110円だとすると、月2回利用するだけで年間2,640円の手数料がかかり、利息を上回ってしまいます。

ネット銀行を利用する場合は、提携ATMの種類や無料回数を確認しておくと安心です。


お金のことで迷ったときは、専門家に相談してみるのも一つの方法です。Habittoでは国家資格を持つファイナンシャルプランナーに無料で何度でも相談できます。無理な勧誘は一切ありませんので、気軽に利用してみてください。

※Habittoの0.6%(税引後0.478%)の金利は預金額100万円まで適用、100万円を超える預金については0.3%(税引後0.239%)の金利が適用されます。表示されている金利は年利です。金利は変動する場合があります。