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コアCPIとは?消費者物価指数の見方と2026年最新データを解説

コアCPIとは?消費者物価指数の見方と2026年の最新データを解説

「ニュースで『コアCPI』って聞くけど、普通のCPIと何が違うの?」

物価上昇が続くなか、消費者物価指数(CPI)は家計や金融市場に直結する重要な経済指標です。日本銀行の公表データによると、2025年度通年のコアCPI(生鮮食品を除く総合)は前年比+2.7%と、4年連続で2%を上回りました。

この記事では、コアCPIの基本的な意味から最新の動向、そして物価上昇が家計に与える影響と対策まで、わかりやすく解説します。


この記事のアドバイザー


消費者物価指数(CPI)とは何か

消費者物価指数(CPI)とは、家庭が日常的に購入するモノやサービスの価格水準の変化を示す統計指標です。総務省統計局が毎月公表しており、食料・住居・光熱費・交通・教育など、幅広い品目を対象に調査しています。

CPIには「総合」「コアCPI」「コアコアCPI」など複数の種類があり、それぞれ対象とする品目が異なります。どの指標を見るかによって、物価の実態を異なる角度から把握することができます。


コアCPI・コアコアCPIの違いを整理する

総合CPI

全品目を対象とした最も広い指標です。生鮮食品やエネルギーの価格変動が大きく反映されるため、月ごとのブレが生じやすいという特徴があります。

コアCPI(生鮮食品を除く総合)

生鮮食品を除いた指標で、日本では「コアCPI」と呼ばれます。生鮮食品は天候や季節によって価格が大きく変動するため、除くことでより安定した物価の動向を把握できます。日本銀行の金融政策を議論する際にも、この指標が重要視されます。

コアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数)

食品及びエネルギーを除いた指標で「コアコアCPI」と呼ばれます。エネルギー価格は原油相場や政府補助金の影響を受けやすいため、これも除くことで、サービスの価格や財の基調的な動きを把握するのに適しています。

指標名除く品目特徴
総合CPIなし全品目対象、変動が大きい
コアCPI生鮮食品日銀の政策判断に多用
コアコアCPI生鮮食品・エネルギー基調的な物価を把握しやすい

2026年の最新データ:物価は今どこにあるか

ニッセイ基礎研究所「消費者物価(全国26年3月)」(2026年4月24日)によると、2025年度通年のコアCPI上昇率は前年比+2.7%と、4年連続で2%を超えました。

直近の全国データでは、2026年3月のコアCPIは前年比+1.8%。大和総研「2026年3月全国消費者物価」(2026年4月24日)によると、前月の+1.6%から伸び率が拡大しており、主な要因はガソリン・灯油価格の上昇によるエネルギー価格の押し上げです。

一方、生鮮食品・エネルギーを除いたコアコアCPIは前年比+2.4%(前月+2.5%から小幅縮小)と、引き続き2%を上回っています。サービスや食料を中心に幅広い品目で物価上昇が続いていることがわかります。


日本銀行はコアCPIをどう見ているか

日本銀行は2026年4月の「経済・物価情勢の展望」において、消費者物価(生鮮食品を除く)の前年比は2026年度に2%台後半、2027年度に2%台前半、2028年度に2%程度になると予想しています。物価上昇は当面続く見通しです。

また、日本銀行は2026年3月より「消費者物価のコア指標」を定期公表しています。制度変更などの特殊要因(消費税・教育無償化・ガソリン補助金・携帯料金引き下げなど)を除いたCPIや、刈込平均値・加重中央値・最頻値などの分布指標を毎月公表しており、より精緻な基調的物価の把握を目指しています。

日本銀行の試算では、特殊要因と生鮮食品を除いたCPIは前年比+2.2%と、総務省公表のコアCPI(+1.6%)より0.6%ポイント高い伸びとなっており、実態の物価圧力は数字以上に強い可能性があります。


賃金と物価の循環:今後のリスクと見通し

大和総研の調査によると、2026年春闘での賃上げ回答(連合集計)は3年連続で5%超と高水準を維持しており、賃金と物価の循環的な上昇が続く見通しです。

ただし、中東情勢の緊迫による原油価格の高止まりが非エネルギー分野にも波及するリスクがあります。ガソリンや電気料金の動向が家計に直接影響するため、引き続き注意が必要です。

ニッセイ基礎研究所は、2026年度入り後のコアCPI上昇率について、授業料・給食費無償化やガソリン補助金が押し下げ要因となる一方、電気・ガス補助金の縮小・終了や年度替わりの値上げが押し上げ要因となり、当面1%台後半から2%程度で推移すると予想しています。


物価上昇が家計に与える影響:預金の実質価値を考える

物価が上昇し続けると、同じ金額のお金で買えるモノやサービスが減っていきます。たとえば、年2%の物価上昇が続くと、100万円の購買力は10年後に約82万円相当になる計算です。

一方、メガバンクの普通預金金利は年0.3%程度にとどまっています。物価上昇率が2%台で推移するなか、低金利のまま預金を置いておくと、実質的な価値は目減りしていきます。

NISAとiDeCoの違いは?特徴とメリットを比較し目的別の選び方を解説でも解説しているように、物価上昇局面では「お金をどこに置くか」の選択が、資産の実質価値を大きく左右します。


物価高時代に家計でできる現実的な対策

まず「預金金利」を見直す

物価上昇への対策として、まず取り組みやすいのが預金金利の見直しです。メガバンクの普通預金(年0.3%)に100万円を1年預けた場合の税引後利息は約2,789円です。

Habittoの貯蓄口座(年0.7%、条件なし、100万円まで)に同じ100万円を預けた場合、税引後の利息は約5,578円となります。メガバンクの普通預金と比べると、同じ元本で約2.3倍の金利水準です。

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投資も視野に入れる

物価上昇率が預金金利を大きく上回る局面では、資産の一部を投資に回すことも選択肢の一つです。ただし投資にはリスクが伴うため、生活防衛資金は手元に確保したうえで検討することが大切です。

外貨預金とは?特徴・リスク・金利を初心者向けにわかりやすく解説では、円安・物価高局面での外貨預金の特徴についても詳しく解説しています。

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よくある質問

コアCPIと総合CPIはどちらを見ればよいですか?

目的によって使い分けます。日々の生活費への影響を大まかに把握したいなら総合CPI、金融政策や経済の基調を理解したいならコアCPIが参考になります。日本銀行は主にコアCPI(生鮮食品を除く)を金融政策の判断指標として使用しています。

CPIが上がると金利はどうなりますか?

一般に、物価上昇が続くと中央銀行は利上げを検討します。日本でも、コアCPIが2%を上回る状態が続くなかで、日本銀行の金融政策への注目が高まっています。預金金利や住宅ローン金利にも影響が及ぶため、動向を定期的に確認することが大切です。

米国のCPIは日本の家計に関係しますか?

米国のCPIは米国の金融政策(FRBの利上げ・利下げ)に影響し、円ドル相場や輸入物価を通じて日本の物価にも波及します。米国の物価動向は日本の家計にとっても無縁ではありません。


まとめ:CPIを「自分ごと」として読む

コアCPIは単なる経済統計ではなく、家計の購買力に直結する情報です。物価が2%台で推移するなか、預金の実質価値は静かに目減りしていきます。

大切なのは、データを「知る」だけでなく、家計の行動に結びつけることです。金利の高い口座に預け替える、投資を検討する、専門家に相談するといった具体的な一歩が、物価高時代の資産防衛につながります。

ふるさと納税の仕組みとメリットを解説|税金の控除と手続き方法のように、税制優遇を活用した家計の工夫も、物価高への対応策の一つです。

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※0.7%(税引後0.557%)の金利は預金額100万円まで適用、100万円を超える預金については0.3%(税引後0.239%)の金利が適用されます。表示されている金利は年利です。他の商品・サービスの購入や給振口座指定などの条件を伴わない普通預金として。金利は変動する場合があります。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。具体的なご判断はご自身の責任で行ってください。

※投資にはリスクが伴います。投資に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。


参考・出典

- 大和総研(横田凱・中村華奈子)「2026年3月全国消費者物価」(2026年4月24日)

- ニッセイ基礎研究所「消費者物価(全国26年3月)-26年度入り後はCPIの押し下げ・押し上げ要因が混在」(2026年4月24日)

- 日本銀行「経済・物価情勢の展望(2026年4月)」(2026年4月30日)

- 日本銀行「消費者物価のコア指標」(公表開始2026年3月26日)

- 日本銀行「基調的な物価上昇率の概念と捉え方」(日銀レビュー2026年3月)

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